すでに3400台受注…三菱自動車、アウトランダーPHVで攻勢かける
三菱自動車は2021年以来の大型改良となるクロスオーバースポーツ多目的車(SUV)「アウトランダー」のプラグインハイブリッド車(PHV)モデルで攻勢をかける。10月31日、駆動用電池を刷新し電気自動車(EV)航続距離を従来比約20キロメートル増の100キロメートル超とした新型車を国内で発売した。月1000台の販売計画に対し10月30日時点で既に約3400台を受注。加藤隆雄社長は「EVの需要が一巡し停滞している。充電の心配がないPHVは世界中で注目が高まっている」と期待を込めた。 【写真】アウトランダーPHV 今回の改良は「洗練」と「上質」がテーマ。内外装デザインの変更や機能追加による質感の向上、ヤマハと共同開発したオーディオシステムの採用など「三菱自のモノづくりの情熱とこだわりを結集した最高傑作」(加藤社長)という。先行注文では全体の85%が全4グレード中の上位2グレードを選んだ。 俳優の江口洋介さんをテレビコマーシャルに起用しマーケティングも強化。同車両は2025年春から欧州20カ国に順次展開し、豪州・ニュージーランドや北米への投入も決めている。EV需要が鈍化している中、脱炭素の有力な選択肢としてPHVが選ばれる存在となれるか注目だ。