彼氏の実家で”赤ちゃん用トレーニングコップ”使う女子大生が自分の干支を言えない理由
大学生の約半分が「場に合わせてキャラを演じる」
2018年に東京広告協会が主催した「人間関係とキャラクターに関する調査」によると、大学生の53%が自分のキャラクターを相手によって使い分ける、という。 【漫画を読む】自分の干支を間違え、早生まれを主張する彼女だが、誕生日は4月…? これは、「大学生意識調査プロジェクト FUTURE2018」の一環で、首都圏の大学生1000名を対象に、企画・実施・分析から大学生たち自身で行ったもの。 アンケートでは、自分は気遣いできる方だと思うか、グループや相手によって立ち振る舞いを変えているか、キャラづくりは成功していると思うかなどを訊いている。 その結果、自分は気遣いできる方だと思うと答えたのは、81.1%。グループや相手によって立ち振る舞いを変えている、つまり、キャラづくりしていると答えたのは、53%だった。 また、キャラ使いしていないと答えた方でも、「グループによって、話し方やメール等の使い方を変える」などと答える割合は多く、若者は自身を「使い分け」をしていることがわかった。 そして全体の87.8%が、「世の中で“キャラクター”を使い分ける人が増えたと思う」と回答している。 漫画『ちっちゃくてかわいいワタシ 痛すぎる勘違い女の正体 』(ぱん田ぱん太 / KADOKAWA)でもまた、キャラを演じる大学生が描かれている。 つねに「小さく」「幼い」「小学生っぽさ」をアピール、末っ子キャラを演じる“みゆ”と、その彼 風太郎である。 本書は、大人気漫画シリーズ ぱん田ぱん太さんの『欲しがるあの子を止められない とんでもないクレクレちゃんに絡まれた結果、人生を深く考えた話』の続編として、今年7月に電子書籍で出版された。 今回も、「人間関係のトラブルに巻き込まれやすい」きよかが主人公であるが、話の中心は、きよかの弟 風太郎の彼女“みゆ”についてである。
「どこで何をしてても、必死で『自分』を演じている」
ある日きよかは、夫 ゴリ男と、たまたま寄ったきよかの実家で、弟の風太郎と、その彼女の“みゆ”に遭遇する。 みゆはきよかと初対面にもかかわらず、妙になれなれしかったり、きよかの母親にわがままを言ったり、自分の夫の膝の上に座ろうとしたりと、神経を逆なでする行動が目につく。 さらにみゆの非常識な行動はエスカレートしていく。 インスタをフォローするよう言われて見れば、実家に置いておいたきよかの洋服を勝手に着て写真を投稿、家族で夕食を食べに行こう、となれば、当然のようにくっついてきて、「幼子」アピールを繰り返す。 これだけ空気が読めないで、大学で大丈夫かといぶかるきよかとゴリ男だったが、やはりみゆはとんでもない行動で大学の友達に総スカンをくらっていた。 連載第7回では、そんな迷惑女となぜ、風太郎がつき合っているのか。きよかが弟を追求する場面である。