【カレー市場2021】外出自粛で名店系レトルトが人気 ヴィーガン対応など新しい動きも
この1年間のカレー業界は、製品や取引先ごとに明暗が分かれる形となった。家庭用ではレトルトカレーやカレー粉関連は好調に推移した。一方で、市場縮小傾向だったカレールウは家庭内食化による需要増があったものの市場は前年を下回った。業務用は全体として厳しい状況だった。特に外食向けの製品は厳しい状況が続く。しかし給食用などは今春は給食が再開したことで一定の数字を残している。業務用の新たな流れとしてはヴィーガン対応やベジタリアンを意識したカレー製品が増えている。また最終製品が家庭用となる加工用やレトルトカレー原料となるカレー粉やフレーク類は堅調に推移した。カレー市場は、新型コロナウイルスの影響を除いても大きな変革期に入りつつある。カレールウの今後の動向、レトルトカレーのレンジ調理化、カレー粉分野でのカレー粉調味料拡大など各ジャンルでさまざまな動きが進んでいる。
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日本食糧新聞社