大阪府・吉村知事が定例会見8月18日(全文4)現状で2回接種者の重症化率、死亡率は0%
教育活動の2学期のリスクについて聞きたい
関西テレビ放送:関西テレビの上田です、すいません。教育活動の2学期のリスクについてお尋ねします。先ほど知事は、逆流の感染も広がっていくならば、クラスターで。クラスターで逆流、いわゆる子供から大人への家庭内の感染が広がっていくならば休校もありうるというふうなこともおっしゃったと思うんですが、子供から大人への感染もありうると思うんですけど、大人から子供の感染もあるわけで、ちょっと子供からの感染、あるいは子供のクラスターが少なくとも少しあったらすぐ休校っていうのは、子供の教育活動についてはより厳しく措置がなされやすいっていう前提でのお話なんでしょうか。 やっぱり休校ってなるとかなり大きな、かなりの踏み込みなり、来るかなと思いますので、その辺のちょっと考え方を教えていただけたらと思います。 吉村:まず、子供の学びの場、学校での学びの場っていうのは非常に重要だと思ってます。なので、やはり休校にするということは非常に重大な判断だと思いますから、そんなに容易にすることではないと思います。もちろん今、それぞれの個別校で陽性者が出たときに濃厚接触者が確定するまで休校とか、そういうのは当然あるわけで、それは個別の学校ごとにやるっていうことだと思うんですけど、広くある意味そういった事象が見られるから休校ということになると、感染者が出てないのに休校ということになると非常に大きな判断になると思います。 ですので今すべきことは、やっぱりオンラインとか、いざというときに備えてオンラインの準備だとか、そういうことはしておいてくださいねと。いろんなことを考えて想定しておいてくださいねということをやっていますが、そこも実際に陽性者が出てないにもかかわらず休校みたいな判断をするとなると、これはかなり負担というか、子供たちの犠牲も伴うということになります。
かなり慎重に判断しなければならない
なのでそう簡単に判断すべきことではないと思っています。ただ、その可能性についてはやはり考えなきゃいけないし、そうならないようにするためにも学校における感染対策は徹底しなければならないと思っています。 ご質問のとおり、じゃあその子供たちの間でどんどん広がる状況で逆流現象があるから学校を閉じるということになると、これは子供たちに負担を強いてることになるんじゃないですかって言われれば、それはそういうことです。だから、子供たちの犠牲の下に大人を守るということになります。子供たちの学びの場を犠牲にして大人たちを守ると、そういう判断になるので、これはかなり慎重に判断しなければならないと思っています。 それは僕、いいと思ってないんですよ。いいと思ってないんです、それは。それは避けたいことだし、本筋としてやるべきではないと思っています。ただ、どういうことが分からないというのがこの2学期始まってからの状況だと思ってますので、至る所でどんどんクラスターが出て逆流現象がどんどん起きていくということになって、ある意味、重症病床もどんどん逼迫してきてということになったときにどういう判断をしなければならないかっていうのは、やっぱり頭のトレーニングはしておかなければならないと思っています。 そのとき子供が、今までの事例を見ても、重症化する例もほとんどないし軽症・無症状が多い。自分たちの犠牲ということになるので、そこの判断は極めてやっぱり慎重にしなければならないと思っています。ただ、正直に申し上げればそういうことだと思うんです。子供は軽症・無症状なんだから、なんで学校が休校になるのっていったら、子供たちを犠牲にして大人を守ると、親を守るということになるので、それが本当に正しいのかっていうのは本質論として考えなければならないことだし、それはできれば控えたいと思っています。なので、まずは感染対策を徹底をしてもらいたいと思いますし、そういうことが起きないのが一番ありがたいんですけど、今のデルタ株の状況を見て、まったく起きないとはなかなか言い切れないので、子供―子供感染が広がるのがなければいいんですけど、そのための感染対策をぜひ取ってもらいたいというふうに思ってます。 僕、やるって言っているわけじゃあありませんので。ただ、オンライン授業とかそういうことの準備はしっかりやっておいてくださいと。デルタ株の感染拡大力を目の当たりにしながら、かつ、学校はみんなまだ経験してないので、学校の2学期を経験してない。