【競馬予想】阪神JFの勝ち馬も見えてくる「2歳牝馬ランキング」
今年も夏前から白熱の争いを見せてきた2歳戦線。まずは、牝馬の頂点を決するGI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月8日/京都・芝1600m)が行なわれる。 【写真】私服もミニスカセクシー「レースクイーンのONとOFF」 3歳春のクラシックに直結する重要な一戦とあって、今年も好メンバーが顔をそろえた。牡馬混合の重賞やオープンではここ数年ほど際立った成績を残せていないものの、デビュー前から注目されていた素質馬、血統馬が集結。どういったレースが繰り広げられるのか、楽しみでならない。 その一戦を前にして、ここでは現時点での2歳牝馬を対象にした『Sportiva オリジナル番付(※)』を発表したい。昨年の同時期、1位にチェルヴィニア、3位にアスコリピチェーノ、5位にレガレイラをランクづけした同番付は今年、どんなジャッジを下しているのだろうか――。※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、JRAのホームページでも重賞データ分析を寄稿する競馬評論家の伊吹雅也氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、来春のクラシックを目指す2歳牝馬の、現時点における実力・能力を分析しランクづけ。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。 1位は、出世レースのGIIIアルテミスS(10月26日/東京・芝1600m)を制したブラウンラチェット(牝2歳/父キズナ)。24ポイントと断トツの評価を集めた。半兄は今年、地方交流重賞をはじめ、世界各地のダート戦で活躍してきたフォーエバーヤング。そんな血統的な魅力も高評価の要因となったようだ。 木南友輔氏(日刊スポーツ)「フォーエバーヤングの下ということで注目度が高かった1頭ですが、厩舎の評価が高いうえ、どうもクリストフ・ルメール騎手の評価もべらぼうに高いようです。この馬が出走予定の阪神JFがあるということで、早い時点で同じ週にある『香港国際競走には行かない』と決めていた様子。アルテミスSを見た感じでは、そこまで強いインパクトを受けませんでしたが、(陣営としては)着差以上のものがあった印象です」 伊吹雅也氏(競馬評論家)「11月24日終了時点の本賞金は3620万円で、JRAに所属する現2歳世代の牝馬としては、ランフォーヴァウ(4350万円)、ダンツエラン(3890万円)に次ぐ単独3位。ただし、一走あたりの賞金は1810万円で、ランフォーヴァウ(1450万円)、ダンツエラン(1296万円)を上回る単独トップとなっています。キャリア2戦で重賞を制している分、ほかの牝馬重賞ウイナーよりも高く評価するべきでしょう。