【競馬予想】阪神JFの勝ち馬も見えてくる「2歳牝馬ランキング」
4位は、アルテミスSで2着に粘ったミストレスがランクイン。阪神JFでもこれまでどおり、積極的な競馬を見せて勝ち負けを演じるのか、注目される。 吉田順一氏(デイリー馬三郎)「初戦は余裕残しの体つきで逃げ切り勝ちを収め、2戦目は果敢にアルテミスSに出走。1枠1番の好枠から先手を奪うと、前半4ハロン47秒7のスローペースに持ち込んで、最後まで上々の踏ん張りを見せました。 496kgのキズナ産駒で、まだ前が強いシルエット。相当な伸びしろを感じさせる状態です。つなぎのクッションはそれほどあるわけではありませんが、現状は前でしのぐ競馬が合っているようです。あとは前半の力みが取れてくれば、もっとパフォーマンスが上がってくる見立て。心身の成長を待ちたい一頭です」 5位は、カムニャック(牝2歳/父ブラックタイド)。新馬戦(8月11日/中京・芝2000m)の勝ちっぷりが評価されてアルテミスSでは1番人気に推されたが、6着に敗れた。年内は休養し、来春には復帰の予定だ。 吉田氏「476kgのブラックタイド産駒。クビや胴と脚の長さのバランスが取れており、ストライドもかなり伸びるフットワーク。素材は間違いなくA級です。 前走のアルテミスSは、1週前の稽古で僚馬2騎にあっさり遅れる地味な走りを見せての結果。馬体やパドックでの雰囲気は悪くなかったのですが、若駒の2戦目にありがちな苦しいところがあったのかもしれません。長くいい脚を使える同馬向きの流れでなかったことも多分に影響しました。 いずれにしろ、陣営の感触もよくなかったなかで、あの敗戦はある意味、想定内。新馬戦でスケールの大きさを感じさせるレースを見せており、世代トップクラスの逸材であることは確か。早々に来年へと目を向けて、しっかりと立て直しを図っている点にも好感が持てます」 まもなく迎える2歳女王決定戦。ここでも断然の評価を受けたブラウンラチェットが戴冠を遂げるのか。それとも、名前が上らなかったような伏兵の台頭があるのか。来春のクラシックの行方を占う大一番に注目である。
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