【ホラー漫画】行方不明になった鳩を隣人が持ってきた!?その夜、兄が突然逆さになって…?【作者に聞く】
実話が題材の“あなたの怪談、聞かせてください――”。 今回は、水村友哉(@gontanopoo)さんのホラー漫画「水ムーちゃんねる 隣の晩怖談」より「鳩の鳴く家」を紹介する。激しく鳴き始めた鳩を外へ放つと、突然不審な飛び方をして…!? 【漫画】「鳩の鳴く家」 ■ある日、不可解な出来事が連続して起きた 今回紹介する「鳩の鳴く家」は、水村さんの叔父が体験した実話。「子どものころから怖い話はよく聞いて回ったり話したりしていたのですが、実話怪談漫画を描くようになってから、あらためて話を聞くようになりました。そのタイミングで祖母の法事があり、親族一同集まったとき“僕の漫画”の話になりました。叔父が幼少期からいろいろ体験したという話を聞き、意味不明な怖さがあったので、今回描かせてもらいました」 幼いころの叔父は、母と兄、叔父、妹の4人暮らし。家は古く突き当たりにあるトイレは、夜は特に行けなくなるほど、気味が悪かった。叔父の家では、鳩を飼っていた。ある日家で飼っている鳩が「檻から出たい」と激しく鳴き出した。叔父が外へ放ってやると、いつもと違う。やけにはしゃいでいて、飛び方がおかしい。 見ていると一羽は電柱に絡まり首を落とした。落ちた鳩を探すものの、姿が見つからない。「どこに行った?」と不思議に思っていると、その夜、隣人のおばあさんが「これ、あんたんとこのじゃないか?」と袋に入れた鳩を持ってきた。 水村さんにホラー漫画を描くようになったきっかけを尋ねると、「子どものころ、水木しげる先生の『ゲゲゲの鬼太郎』がきっかけで、妖怪やお化けの絵をよく描いていました。それが大きな軸となり、小学生の夢が漫画家となり、時間はかなりかかりましたが、現在こうして実話怪談漫画を描かせていただいている感じです。本当にありがたいです」と、漫画家までの道のりを振り返る。 水村さんが描くこだわりは「日常性」がポイント。「ちょっと笑えて、日常パートもあり、でも怪異がちゃんと怖くて、かっこいい…そんな漫画。それを意識して描いてます」 2024年8月29日には第3巻が発売。「怪談ライブBarスリラーナイト」に所属しているプロの怪談師二人の怖い体験談も掲載されている。「これが本当に怖くて、おもしろいんです。命に関わるような話もあったので、ホンモノの恐怖も味わえます。また、ほかの体験談も不思議かつクスッと笑えるシュールな体験談もあって、子どもから大人までも楽しめると思うので、ぜひ手に取ってみてください。 実話から制作されただけあって「なぜ鳩が、なぜおばあちゃんが…」と、つじつまがあわない出来事がリアル。さらには、夜中に兄の動向がおかしくなっていく。 ◆取材協力:水村友哉(@gontanopoo)