【米菓市場2022】家飲みつまみ需要が増加 工場火災の影響カバーへ各社は供給体制を強化
2021年(1~12月)の米菓市場は、生産金額ベースで前年比2~3%減の2740億円前後で着地したとみられる。食品需給研究センター調べの生産量も2.2%の前年割れ。ただカテゴリーでは引き続き外出自粛で家飲み・宅飲みによるつまみ需要が増加しており、柿の種や小袋アソート商品は堅調。亀田製菓の「無限エビ」のヒットで揚げ米菓も好調だった。2022年は、米菓売場の棚確保が大きな課題となる。市場では販売シェア約2割、業界2位の三幸製菓が工場火災で2~4月まで全工場の生産を停止。これを受けて各メーカーは増産を図っているが限界もあり、三幸製菓分の供給量を全て賄うことは難しいといわれる。商品不足で米菓売場縮小となることは避けねばならず、業界を挙げた売場死守のための安定供給が求められている。
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日本食糧新聞社