私立大学の学校推薦型選抜の公募制を利用し、滑り止めに合格する戦略を伝授
面接・小論文不要!学校推薦型選抜公募制を実施している私立大学3選
滑り止めの確保として公募制を利用する場合には、面接や小論文が出題されない大学を選ぶことが大切です。ただ、全国の入試情報を探すとかなり時間がかかります。そのため、今回は面接も小論文も不要で、基礎学力試験で受験できるおすすめの私立大学を3校紹介します。 【関東】東洋大学 東洋大学では2025年度入試から、併願可能な学校推薦型選抜公募制が導入されることになりました。こちらは基礎学力テストのみで合否判定が行われます。特徴としては以下の通りです。 評定基準なし既卒生も受験可能英語・国語または英語・数学英語外部試験スコアを利用可能 英語外部試験のスコアを使うと、スコアに応じて英語の得点に換算することができます。その場合はもう1科目の国語か数学に対策を絞ることができます。東洋大学の場合は、一般選抜や大学入学共通テスト利用入試でも、英語外部試験のスコアを利用することが可能です。こちらも同様に英語の得点を確定できれば、他の科目への対策に絞ることで合格率を上げるという戦略がとれます。 関東の私立大学は併願可能な公募制があまり多くないため、東洋大学は受験戦略上、非常に受験しやすい大学になりました。 ※2025年度入試の詳細については2024年6月、入試情報サイトにて公開予定です。 【中部】愛知大学 愛知大学はすべての学部で公募制の併願受験が可能となっています。専願の場合は面接が課されますが、併願の場合は調査書と学力検査のみで受験が可能です。特徴としては以下の通りです。 評定基準:3.0以上現役生のみ受験可能調査書+2科目で受験可能 2024年度入試の情報を見ると、公募制の併願の倍率は1.0倍~2.0倍の学部・学科が多くなっています。倍率が高い学部・学科でも経営学部経営学科の4.8倍です。専願と比較してもそれほど高くないため、併願校として受験するのにおすすめな大学の1つです。調査書の点数もあまり高くないため、評定が3.0以上あれば積極的に出願していくとよいでしょう。 【関西】近畿大学 近畿大学もすべての学部で公募制の併願受験が可能な大学です。近畿大学には、1回の試験で複数回の判定が受けられる併願制度が用意されています。また、英語外部試験スコアを提出することで、得点換算もしてくれます。特徴としては以下の通りです。 評定基準なし現役生と既卒1年目の生徒が受験可能ほとんどの学部が学力試験のみで受験可能英語外部試験スコアを利用可能1回の試験で複数回の判定が受けられる2025年度入試 近畿大学 英語外部試験スコアのみなし得点基準 英語外部試験スコアのみなし得点を見ると、英検の2級以上に合格していると換算を行うことができます。その中でも2級に合格し、2,150点以上のスコアを持っていると85点のみなし得点となり、高得点の換算が可能です。 また、受験方式の1つに「高得点科目重視方式」があります。こちらは最高得点科目の点数を2倍に換算する方式となっており、英語外部試験スコアのみなし得点も2倍に換算されるため、スコアを取れていれば有利な条件で受験することができます。理系学部は英検2級合格、文系学部は2,150点以上を受験までに狙うとよいでしょう。
まとめ|受験情報が合格率を上げてくれる!
今回は、学校推薦型選抜公募制について解説しました。ここで紹介した大学以外にも、併願可能な入試を実施している大学はもちろんあります。お近くの大学や志望大学の情報を確認してみてください。 調べる際に時間がかかる場合は、学校や塾・予備校の先生に相談してみることをおすすめします。情報戦を制して、大学受験を有利に進めていきましょう。
鈴木優志