阿部巨人 V奪回に課題 埋まらない「金曜日の男」問題 求められる若手の奮起とは
巨人は8月23日の中日戦(東京ドーム)に2-8と敗れ、3位の阪神に2ゲーム差に迫られた。 【動画】先発転向した西舘は初回に宇佐見に適時打を浴びるなど、中日打線につかまった 先発転向となったドラフト1位ルーキーの西舘勇陽のピッチングが注目されたこの試合。初回二死満塁のピンチを迎えるとかつてチームに在籍していた宇佐見真吾に先制の2点適時打を許すなど、制球が定まらず、5回4失点で降板。試合後、再びの2軍調整が決まった。 開幕から中継ぎで26試合に登板。リリーフとしてチームを支えてきた剛腕のシーズン中の先発転向はチームにとっても大きな賭けとなった。 150キロを超える直球とフォークでリリーバーのときは抑えられたが、先発としては球威、制球力ともに課題が露呈した。イニングを重ねるごとに球速も落ち、ファーストストライクを中日打線に狙い撃ちされた。 一方、チームにとってもし烈さを増す優勝争いに向け、課題は解消されなかった。 開幕戦から「金曜の男」としてマウンドを守ってきた戸郷翔征が、後半戦に入りローテを再編。木曜日登板に変更となったことで大事なカード頭を任せる若手投手の台頭が求められている。 今月の金曜登板、8月2日のヤクルト戦(東京ドーム)で先発を務めた赤星優志は6回3失点、9日の中日戦(バンテリン)で先発を託されたルーキーの又木鉄平は初回5失点KOといずれも結果を残せず。今回の西舘が5回4失点と苦しい内容となった。 来週末は現在2ゲーム差に迫られた3位の阪神と敵地の甲子園で戦う。「金曜日の男」確立はチームにとって急務ともいえる。 若手にとってはローテに食い込むまたとないチャンスともいえるが、果たして「救世主」は現れるのか。勝負の9月に向け、阿部慎之助監督の起用も含め、引き続き注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]