【高校野球】東洋大姫路・阪下漣投手「みんなに助けてもらった。野手に感謝したい」 秋季兵庫県大会『決勝進出』で近畿大会の出場権獲得
勢いに乗った東洋大姫路 タイブレークで6点を奪う
こうなると勢いは東洋大姫路に。タイブレークに突入した10回、今度は足で流れを引き寄せます。ノーアウト1塁、2塁から始まるタイブレーク。6番高畑選手が、3塁前へ送りバントを試みると、フォースアウトを狙って投手は3塁へボールを送りますが、代走で出場したセカンドランナーの村上耀大選手が俊足と素早いスライディングを見せてサードセーフとなり、ノーアウト満塁とチャンスを広げます。 ここで、7番でキャッチャーの桒原選手が高めの変化球を積極的にたたいてレフト前への2点タイムリーヒットを放ちます。「6回のピンチで、キャッチャーとして、阪下投手に対して落ち着いたリードができなかった。ここは、何としても自分の一打で取り返したかった」と語った桒原選手の気迫の一打で6対4と逆転に成功します。7回途中から粘り強い投球を見せて、ピンチをしのいでいた神戸国際大附属の橋本大智投手ですが、この回は東洋大姫路の勢いを止めることができませんでした。さらに東洋大姫路は、1番渡邊拓雲選手の犠牲フライで3点差となる貴重な7点目を奪うと、2アウト満塁から3番見村昊成選手が、あわやホームランかという走者一掃のタイムリースリーベースヒットを放ち、この回一挙6点を奪って勝負を決定づけました。 10回裏の神戸国際大附属の反撃も、阪下投手がきっちりと迎えた東洋大姫路。10対4で難敵を下して決勝進出を決め、履正社を日本一に導いた岡田龍生監督が2022年の4月に就任してから初めての近畿大会への出場権を手にしました。
決勝戦と3位決定戦は10月5日
準決勝、もう1試合は、神戸学院大附属が、9回裏、広川真大選手のタイムリーツーベースで三田学園にサヨナラ勝ち。うれしい決勝進出を決めています。 神戸学院大附属と東洋大姫路が激突する決勝戦は、10月5日に明石トーカロ球場で午後1時プレイボール。近畿大会の出場校もう一枠を争う3位決定戦、三田学園と神戸国際大附属との対戦は、決勝戦に先立って午前10時開始で行われます。 【兵庫大会 準決勝結果】 神戸学院大附属 3-2 三田学園 東洋大姫路 10-4(延長10回) 神戸国際大附属