197cmの長身で明治大の空中戦を支えるLO田島 日本代表のエディー・ジョーンズHCは「もっと太れ!」と増量指令
大学ではけがで出遅れ 4年で先発に定着
大学は、高校1年のころ、SH福田健太(現・東京サントリーサンゴリアス)がキャプテンを務めた明治大が日本一になった姿を見たこと、そしてジャージーがスクールと同じ紺白の段柄だったことから明治大を志望した。ただ花園で負傷した左肩を手術したことなどにより、半年間ほどはリハビリ生活を余儀なくされ、大学1年時はCチームの試合に出るのがやっとだった。 2年時の春の「早明戦」でやっと、控えから紫紺デビューを飾った。その年の対抗戦は19番をつけて4試合に出場した。3年時は、誕生日が2月と早生まれだったことから、U20日本代表として世界の強豪と対戦し経験を積むことができたが、対抗戦では先発として出場することはかなわなかった。 4年になってやっと春からコンスタントに「4」番を背負うことができるようになり、対抗戦2戦目から大学選手権初戦の3回戦まで7試合連続で先発し、チームには欠くことができない存在となっている。
エディー・ジョーンズHCから「田島、もっと太れ!」
高校時代、ベンチプレスは100kgを挙げることができなかったが、現在は130kgほど挙げられるようになった。体重も15kgほど増えて100kgを超えている。今年4月に将来の日本代表を育成する「ジャパンタレントスコッド」合宿に招聘(しょうへい)され、5月末には日本代表候補合宿にも参加。日本代表を率いるエディー・ジョーンズHCに「田島、もっと太れ!」と言われた。 試合に出るとどうしても毎回3~4kgほど体重が落ちてしまい、シーズン中はそれを戻すのがやっとだという。田島は「今も体重を増やすことが第一優先ですが、ある程度試合に出ることができるようになり、いろんな積み重ねがあって、ちょっとずつ自信がついてきたかな」と振り返った。 メンバーが大きく替わった今季、チームとして大きな転機となったのは8月の夏合宿で筑波大学(31-35)、天理大学(28-29)に敗戦したことだった。「僕だけじゃなくみんな気づいたと思うんですが、(今季の明治大は)弱いんだって、もっとやらないといけないって」 そこからコーチ陣と選手が話し合いながら、トライアンドエラーで調子を上げていき、早稲田大戦、東海大戦のパフォーマンスにつながったというわけだ。田島も「試合ごとに課題が出るので、次の週に修正し、毎試合、本当に良くなってきているので自信になっている」と胸を張った。