参院選を前に論戦 「ネット党首討論」開催(全文3)うそを言ってもらっては困る
自民・安倍総裁「一部の野党は議論にすら応じていない」
安倍:昨年、自由民主党は自衛隊の明記をはじめ、憲法改正について、4項目について改正の条文イメージをお示しさせていただきました。この参議院選挙におきましても、公約で言い続け、国民的な議論を深めていきたいと考えています。憲法審査会については、松井さんも言われたように私たちも議論を呼び掛けています。しかし残念ながら立憲民主党や共産党といった一部の野党は議論にすら応じていないというのが、これは事実であります。 枝野:いやいや、それはうそを言ってもらっては困ります。 安倍:その結果、この1年間、憲法審査会は衆議院においては2時間余り、参議院においてはたった3分しか開かれていないというのが事実なんです。憲法改正、これは国民投票で決めます。最終的には国民の皆さまが決めるわけであります。 私たちはこの5月、令和という新しい時代を迎えました。新しい時代の在るべき姿、憲法の在るべき姿について、条文をお示しして、そのことによって国民的な議論が深まっていく。議論をすることは私たちの責任ではないでしょうか。しっかりと議論をするのか議論をしないのか、未来に向かって前に進んでいくのか、まったく進まないのか、それを問うのがこの参議院選挙であります。皆さん、前に向かって進んでいこうではありませんか。 夏野:ありがとうございます。それではここから憲法改正についての討論に入りたいんですが、今、逆の見解が出ていらっしゃって、安倍さんからは立憲民主党と共産党が応じていないというお話。一方で立憲民主党さんからは審議が違うんだというお話ですが、ちょっと事情等、もう少し詳しくお話しいただきたいんですが、枝野さんお願いします。
立憲・枝野代表「CM規制の議論を与党は避けている」
枝野:今、憲法審査会で議題になっているのは国民投票法です。国民投票法についた問題が2つあります。公職選挙法と横並びにしなきゃならないと、このテーマはあります。だけどこれだけで採決をしましょうと言ってるのが与党です。われわれはもう1つCM規制という大事な問題が出ています。これについてもちゃんと議論をして、両方決着を付けて採決をしましょうと言ってるんですが、なぜかこの議論をすることを避けて、国民投票法、CM規制については1回参考人を呼んだだけで、その後さらに参考人を呼んで議論を進めましょうという話を拒否しているのは与党だと、この事実は明確に申し上げておきたいと思います。 夏野:つまり議題の設定で合意ができていないので審議に入れないということでしょうか、安倍さん。 【書き起こし】参院選を前に論戦 「ネット党首討論」開催 全文4に続く