[懐かし名車] あまり知られていない、ハコスカ「GT-R」のこぼれ話を集めてみました
前人未踏の49連勝&通算57勝、でもその後は…
スカイラインGT-Rの勝利の記録は、1971年に発売されたマツダ・サバンナ(RX-3)に阻まれて止まってしまいます。 4年間にわたって連勝記録を打ち立てたことでGT-Rの名は確固たる地位を築きましたが、それを阻んだサバンナは、その後レースで無双し、4年後の1976年に通算100勝という、GT-Rの倍近い勝利記録を達成しました。 スカイラインGT-Rの勝利記録はその後も多くのメディアで賞賛する記事を見かけましたが、それを大きく上回る100勝という偉業を成し遂げたサバンナを讃える記事の印象は、GT-Rと比べると寂しいものでした。 それにはメーカーの力関係や市場での支持具合が関係しているものと想像しますが、冷静に見るとマツダの記録達成の扱いは不当だったのではないかと思います。
「GT-R」の今の取引価格はあまりにも…
C10系のスカイラインはそのデザインから「ハコスカ」の愛称で呼ばれ、国内に留まらず海外でも大きな人気を誇る車種です。 旧車ブームの始まった15年ほど前は、人気の中心モデルであるGTがまだ100万円台で入手できましたが、今では価格が上昇し、上物は1000万円以上というところまで高騰しています。 そしてもっとも特別なグレードである「GT-R」は、残存数の少なさも相まって早い段階で1000万円を越え、車体番号が若いものなどのプレミアが大きく乗る個体は一時3000万円以上の値が付くほど過熱を見せました。 これから下は、筆者の主観が先行し多少のひがみが混じった、いわゆる“個人の感想です”的な意見と捉えて、サラッと聞き流してもらえると幸いです。 いまから15年ほど前、旧車の界隈が盛り上がりを見せた時期からハコスカを見ていると、その時から今に至るまでずっと、ひとり勝ちと言っていいぐらいの人気を維持しており、その魅力の大きさを感じさせられました。今では盗難が心配で、オチオチ路駐もできないという存在になっています。 その中でもより特別で、中古の相場もとんでもない額になっているGT-Rですが、過熱した輪の中から少し遠ざかって見てみると、「ちょっと持ち上げすぎではないか?」と感じるところがあります。