「うわ、また泣いた」泣いてしまった部下や後輩にイライラ…「責められた」と逆恨みされずスマートに切り抜ける“突破法”【アンガーマネジメント協会代表理事が解説】
何かあるとすぐ泣く部下や後輩…ついイライラしてしまうかもしれません。泣いている相手は感情的になっていて、何を言っても伝わらないことが多く、対応に困るものです。研修講師として25万人以上にアンガーマネジメントを指導してきた戸田久実氏は、すぐになだめるのは禁物、かといって下手に厳しい言葉をかけるのも、事態をますます悪化させる原因になると話します。本記事では、戸田氏の著書『アンガーマネジメント大全』(日経ビジネス人文庫)をもとに、感情的な相手に振り回されず、建設的に対処するための方法を、アンガーマネジメントの視点から一部抜粋・編集して解説します。 都道府県「従業員の労働時間」ランキング
すぐなだめるのは、禁物
Q:何かとすぐ泣く相手に、ほとほと嫌気がさしてしまいます。 A:相手が落ち着いてから話をしよう すぐ泣く相手をなだめることは、クセになるので禁物です。ひと息ついてから話を再開させましょう。 すぐ泣く相手に「泣くな」と言っても、相手の感情はとめられません。声をかけることで、さらに泣く可能性もあります。なかには、泣くのをどうにもとめられない人もいるかもしれません。 こういった場合、こちらは冷静に「このままでは話にならないので、少し落ち着いてから話をしましょう」というように伝えるのがいいでしょう。大事な話をしているときに泣かれてしまうと、かなり気をつかいます。 女性に泣かれた場合、困惑してしまうという男性の声をよく耳にします。はたから見ると、弱い立場の人をいじめているような構図に見えてしまいますね。相手に泣かれると、それ以上のことを伝えられなくなってしまうものです。しかも泣いているとき、人は何を言われても話が頭に入らない状態になっています。 相手が泣きはじめたら、相手にわかってほしいことを伝えるためにも、「大事なことだから、落ち着いて聞いてほしい。涙がとまるまで待つか、5分後にもう一度話をしましょう」と、いったん時間を区切ってしまいましょう。