【スプリンターズS】過去10年でまさかの1勝!サトノレーヴは本当に買えるのか?
スプリンターズステークス(G1、中山)で多くの注目を集めているのが、芝1200mでは7戦6勝2着1回の連対率100%。函館スプリントS、キーンランドCを連勝して、サマースプリントシリーズ優勝馬に輝いたサトノレーヴです。 【動画】スプリンターズSを大予想!アンカツ太鼓判の「S評価」馬とは 傑出馬不在のスプリント路線に彗星の如く現れたスター候補は、初のG1挑戦でもいきなり通用するのか。馬券の取捨に悩まれているファンも多いでしょう。 そこで今回は「サトノレーヴは本当に買えるのか?」と題して、ここまでの参戦過程や戦績が似ている馬を徹底検証。すると、何とも両極端な傾向が浮かび上がってきました! ▼考察① サマースプリントシリーズ優勝馬の成績 [1-0-0-8]複勝率11.1% 23年 4着 ジャスパークローネ(4人気) 22年 5着 ナムラクレア(2人気) 21年15着 ファストフォース(8人気) 20年 6着 レッドアンシェル(4人気) 19年 1着 タワーオブロンドン(2人気) 18年14着 アレスバローズ(6人気) 17年13着 ラインミーティア(10人気) 16年10着 ベルカント(11人気) 15年13着 ベルカント(2人気) (※過去10年、14年優勝馬リトルゲルダは不出走) 【参考】 函館スプリントS1着→キーンランドC1着馬の成績 11年1着 カレンチャン(3人気) 10年5着 ワンカラット(2人気) 過去10年でサマースプリントシリーズ優勝馬のスプリンターズS成績は[1-0-0-8]とサッパリ。2019年1着タワーオブロンドン(函館スプリントS3着→キーンランドC2着→セントウルS1着)しか勝利実績が無いのをご存知でしょうか? また今回のサトノレーヴと同じく「函館スプリントS1着→キーンランドC1着」のローテで参戦した馬の成績だと、2010年ワンカラットは2番人気で5着敗退。翌11年にカレンチャンが怒涛の3連勝でG1馬となった例があります。 ▼考察② 芝1200m連対率100%馬の成績(5戦以上) 03年4着 レディブロンド(3人気) (※2000年以降~) スプリンターズSまでに芝1200mを5戦以上して1度も連対を外したことが無い馬は、過去10年をさかのぼっても該当馬ゼロ。辛うじて2003年4着レディブロンド1頭だけとなります。 しかし、同馬は当時5戦5勝の無敗でも全て条件クラスでの成績。重賞2勝を含むオープンでも好走歴があるサトノレーヴと同列には扱えないでしょう。 そこで「芝1200mで重賞オープンを含む5戦以上して“複勝率100%”」馬の成績を調べたところ、全く別の光景が浮かび上がってきました! 【参考】 13年1着 ロードカナロア(1人気) 12年1着 ロードカナロア(2人気) 11年1着 カレンチャン(3人気) 05年2着 デュランダル(2人気) 04年2着 デュランダル(2人気) 03年1着 デュランダル(5人気) 補足として2003年1着、04~05年2着デュランダルは03年セントウルS(G2)3着。11年1着カレンチャンは3勝クラス3着。12年、13年1着ロードカナロアは12年高松宮記念3着と、スプリンターズSまでに1回だけ芝1200m戦で3着に敗れていました。 いずれも10年以上前の成績とはいえ、スプリント路線で一時代を築いた名馬がズラリ。特に函館スプリントS、キーンランドCを連勝したカレンチャン(当時芝1200mで[5-1-1-0])の好走例は、サトノレーヴ陣営にとって心強い存在と言えます。 さてサトノレーヴが好走するにあたって、まず考慮が必要なのは考察①サマースプリントシリーズ優勝馬の成績です。暑い夏場に連戦したことによる状態面がカギとなるのは間違いなく、当日の気配には注意が必要でしょう。 ただ考察②の傾向から、今回の結果次第によっては今後のスプリント路線をけん引する存在となる可能性を秘めているのも事実。ここは歴史的名馬が誕生してほしい願望も込めて、サトノレーヴのスプリンターズSにおける好走期待値はやや甘めの「70%(▲)」と判定します!
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