大阪・北野高に進学校6校集結 熱い英語ディベートで交流
PDA関西公立高校即興型英語ディベート交流大会
大阪・北野高に進学校6校集結 熱い英語ディベートで交流 撮影・編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪
英語ディベートを通して発信力や考え方などを鍛えて他校の生徒と交流する「PDA関西公立高校即興型英語ディベート交流大会」が26日、大阪市淀川区の大阪府立北野高校で行われ、関西各県屈指の進学校の学生らが集まり、ディベートを繰り広げた。
北野、堀川、膳所、彦根東、奈良、神戸の6高校が集結
今回この大会に参加したのは北野高校(大阪)、堀川高校(京都)、膳所高校(滋賀)、彦根東高校(同)、奈良高校(奈良)、神戸高校(兵庫)の6校という、いずれも屈指の進学校だ。 こうした大会は初開催とあって、開催校である北野高校の恩知忠司校長は冒頭で「この6校は今までそれぞれ、名前だけしか知らなかったライバル校でした。きょうからは顔と名前も一致して、切磋琢磨できるライバル校になる日だと思います」と述べた。
ディベート途中で疑問点あれば「POI」の掛け声飛ぶ
このディベートは肯定チーム(Government)と否定チーム(Opposition)に分かれ3分ずつ交代で話すなどしてジャッジを説得。肯定・否定のチームになるかは主催者が決め、議論の中身や説明など、より説得力があったチームが勝ちという仕組みになっている。 ディベートの途中で疑問点などがあれば、片手を頭の上に、反対の手を伸ばしながら「POI(Point of Information)」と声をかけ、質問することもでき、これもPOIにより積極的に議論できているかジャッジの対象のひとつとなる。 この日は「アイドルは恋愛禁止であるべきだ」などのお題が出され、出された直後からチームごとに相手チームから離れてディベートの準備にとりかかる。そして始まると「POI」の掛け声も飛び交い、各テーブルで白熱したディベートが繰り広げられ、会場内は熱気に包まれていた。
関東の高校では開催、関西はこれから
主催者であるPDA(一般社団法人パーラメンタリーディベート人財育成協会)の代表理事を務める中川 智皓(ちひろ)大阪府立大学 大学院工学研究科 助教は「全国で即興型の英語ディベートを紹介するということをしています。関東の高校では開催しており、今回それを関西でも紹介させて頂き、各校の生徒さんが集まって交流するという企画を立て、校長先生に協力を得ながら開催できました」と話す。 また、ディベートについては「即興英語で議論するということは、非常にグローバル社会で求められる能力。やわらかい話題のお題も盛り上がっていいんですが、時事的な問題などのお題を出した時なんかは、自分の知識がいかに足りないかというところに気づいて、モチベーションになるところもありますね」と続けた。