大阪府・吉村知事が定例会見7月14日(全文3)役所っぽい公園にしないのが重要
軽症・中等症病床の確保が目標に届かない要因は
読売新聞:読売新聞の太田です。病床の確保状況に関してなんですけども、重症病床について、580床と目標を大きく上回る結果となったんですが、先ほど知事もおっしゃっていたように軽症・中等症に関しては2450と目標の3000床に届いていないということなんですが、先ほど知事もおっしゃったように、重症病床の確保のほうがハードルは高いように思えるんですが、軽症・中等症病床の確保が目標に届かない要因に関して、どのような、事務方から報告を受けたりとかされているのでしょうか。 吉村:まずやはり前回の第4波を受けて、重症病床が非常に、最後は必要になってくると。そこがやっぱり感染が急拡大して不足した。ここは、この問題意識というのを、これは行政、僕自身ももちろんそうですけど、行政だけじゃなくて、やっぱり医療界、医療機関としても、この問題意識というのを強く持っていただいているというのが非常に大きいと思います。 それぞれパーセントに応じた割り当てというのをやりまして、このパーセントに応じた割り当てについてはほぼ全ての医療機関が受け入れてくれただけじゃなくて、それを超える重症を受け入れてもいいということで手を挙げていただく医療機関も出てきて、結果、目標数値である500から580床と、非常に大きな重症病床の確保になりました。 なので、この間、1カ月間、もちろん中等症・軽症、重症もそうですけども、医療機関とわれわれとの中でも、医療機関からも重症病床を増やすのは大変だというのは皆さん分かっている中で、大きくそこにクローズアップして手を挙げていただいたということが大きな要因として、一番大きな要因はそこだと思っています。
重症病床をしっかりやっていこうというコンセンサス
副次的な要因として支援策、1医療機関3000万円というのも、これは発表したとおりですけれども、それは副次的にはあったとは思いますが、一番大きな問題意識としては大阪府の医療界、これは医療機関ですけども、特に大きな病院においては重症病床をしっかりやっていこうという、なんて言うんですかね、波を受けてのコンセンサスというか、そういうのがあった中でこれだけ確保できたというふうに思っています。 これ、でも災害並み医療ということになりますので、これに近い重症者が出てくるときは、ほかの治療についてはいったん止めなきゃいけなかったりします。ICUだけでも大阪は500床から600床ですから、ICU並みの、ICUでもやってもらうし、ICU並みのところでもやってもらうと。それだけ必要な看護師さんも必要になってくるということなので、非常に病床の確保としては、本当に災害時の医療というレベルだと思いますが、ただそうなったときには、医療機関としては580床の重症を確保できたということは非常に大きいし、ここはそういった共通の問題意識の中で確保できたというふうに思っています。大きな病院における医療機関、それからそこで働かれるスタッフの皆さんが、重症病床をもっとやろうということの熱意というか、これが数になったんだというふうに思っています。だから本当に感謝しています。ほかの治療をしても十分、病院経営としては成り立っていくわけですから、その中で手を挙げていただいたということです。 中等症についても、ここについては、どちらかというとだからこの中等症・重症一体型病院については、それぞれ、中等症病院なんかもこうやって増やしてもらっているわけですけれども、軽症・中等症病院で重症を診ない病院についてもう少し、われわれとしては掘り下げていきたいというふうに思っています。なので、ここの部分ですね。もちろん重症病床を1つ中等症に変えれば中等症の病床というのは増やせるわけですけど、さっき言ったように逆はいきにくいので、いきにくいんですけど、第4波でやってもらってたんです、それを。中等症病院で重症を診る。看護師さん、非常に数が必要になってきます。それをやってもらっていました。