ツーリングはやっぱり大排気量バイク? 250ccなど小排気量モデルが勝るケースとは?
ゆっくりと景色を楽しめる小排気量バイク
加えて、大排気量バイクは、ツーリング先の駐車場へバイクを停める際、駐車スペースに気を遣う場合もあります。これも、筆者がハヤブサに乗っていた時の話ですが、例えば、駐車スペースの奧が下りになっている場合。そこに、不用意にフロントから入れて車体をしまうと、再度乗るときにかなり苦労するケースもあったのです。 特に、奧までの下り勾配がきついと、車体の左脇に立ち、サイドスタンドを戻した後、ハンドルを引きながら駐車スペースをバックするときに、装備重量が266kgもあるため、かなり力が必要になるためです。「ハヤブサにもバックギアが欲しい!」と思った事も一度だけではありませんでした。 その点、車体が軽い250ccなどの小排気量バイクなら、あまり駐車する場所に気を遣うこともないでしょう。もちろん、これは、ライダーの体格などによっても違いますが、街中はもちろん、ツーリング先でも気軽に乗れるという点では、小排気量バイクの方が上ではないでしょうか。 ほかにも、よく、小排気量バイクは、大排気量バイクと比べスピードが遅い分、ツーリング時に、のんびりと周りの景色を楽しめるという話を耳にします。また、大排気量バイクなら、シューンと行き過ぎてしまうような隠れた絶景スポットなどを、ゆっくり走れる小排気量バイクなら発見しやすいという声もよく聞きます。 これらを総合すると、大排気量バイクと小排気量バイクでは、旅の楽しみ方が違い、その意味で優劣はないといえるでしょう。そう考えると、自分がどんなツーリングをしたいのかによって、モデルや排気量を選ぶのが正解ではないかと思います。
平塚直樹