奈緒が海外の人との交流で気づいた「日本人である自分が知らない日本」の姿
約70万人の在日外国人が暮らす街・東京。異なる言語・食・文化が同居する“サラダボウル”のような大都市で、ミドリ髪の国際捜査の警察官&わけありの通訳人のコンビが、日本社会からこぼれ落ちそうな人々を救っていくーー。 【写真】本作で共演!奈緒さんが「すごく尊敬している」と語る人物とは? ノリは違えど、“胃の合う”2人が言葉と心に向き合う、社会派エンターテインメント、ドラマ10「東京サラダボウル」。松田龍平さんとW主演を務める奈緒さんは、同作のなかで世界各国の料理を食べながら様々な人とコミュニケーションを図り、猛烈なエネルギーで周囲を動かす東新宿署 国際捜査係の警察官・鴻田麻里(こうだまり)を演じている。 このドラマで描かれる多文化社会と自身の海外への意識について語ってもらった前編【シェアハウスで生活も…奈緒が「様々な国の人との関わりを特別だと思わない」理由】に続き、インタビュー後編では食文化について、そして奈緒さんが「もともとあまり持たない」という先入観について話を聞いた。
サソリやワニを食べるチャレンジングなシーンも
鴻田がエスニックな「食」を楽しむ場面も見どころになっているドラマ「東京サラダボウル」。サソリを食べるシーンなども登場するが、奈緒さん自身は食に対するハードルは低いほうなのだろうか? 「様々な国の料理を食べることは原作を読んで知っていたので、食のシーンの撮影をすごく楽しみにしていました。変わったものを食べるシーンも多く、サソリも食べましたし、珍しいところではワニの手も食べました。味や見た目的に受け付けられるかどうか以前に、私はエビのアレルギーを持っているので、『アレルギーは大丈夫かな? 体に合うかな?』とドキドキしながら(笑)。 アレルギーの有無を調べようにも、成分としてのデータが少ないのでよくわからないんですよね。そういう意味で鴻田さんは、すごくチャレンジングなことをしているし、冒険心の強い人だなあと思いました。 食事のシーンでは現地の食べ物をこちらで再現するのですが、たとえばベトナム料理でもベトナムから来たキャストさんに『このように調理されるのは初めて見た』と言われて『なるほど、これは“日本で提供される”ベトナム料理なのか』と知ったり。そういう気づきがあるのも面白かったですね」