トリノ会長、レッドブルとの売却交渉報道を一蹴「完全に嘘」 来季J2復帰を決めた大宮を買収した世界的飲料メーカー | セリエA
【欧州・海外サッカー 最新ニュース】イタリア紙『ラ・スタンパ』は10月29日、トリノのウルバーノ・カイロ会長が同紙の報じたレッドブルとの売却交渉報道を否定したことを伝えた。 トリノのカイロ会長が、クラブ売却の可能性を明確に否定した。 『ラ・スタンパ』はここ数週間、カイロ会長とオーストリア発の世界的飲料メーカー『レッドブル』の幹部が複数回にわたって会談した可能性を報道。『レッドブル』がトリノ買収への関心度を探っていると主張した。 だが、カイロ会長は『ラ・スタンパ』の取材に対して「クラブを売却しようとしていない」と、報道内容を完全否定。 「たしか数年前は別の企業の名前が出たが、今回はレッドブルだ。対象の企業が次々と変わるが、報道されたニュースが完全なる嘘であることは変わりない」 カイロ会長は「誰とも会っていない」と、会談の事実も否定。ただし、『ラ・スタンパ』は『レッドブル』がイタリアクラブの買収を目指していること自体は事実だと明言。トリノが同企業の買収ターゲットである可能性を引き続き強調した。 イタリア・ピエモンテ州トリノをホームタウンとする同クラブは、1906年に創設。セリエAで優勝7回の実績を持つ古豪だ。今季はコロンビア代表FWドゥバン・サパタ(左膝前十字靭帯、内側半月板、外側半月板損傷で離脱中)やパラグアイ代表FWアントニオ・サナブリアらの他に、『レッドブル』発祥の地であるオーストリア代表MFヴァレンティーノ・ラザロが在籍している。 『レッドブル』は、日本でも存在感が急速に高まっている。2024シーズンの明治安田J3リーグ優勝と来季のJ2復帰を決めた大宮アルディージャは今年8月、『レッドブル』への株式譲渡を発表。クラブ名も『RB大宮アルディージャ』に変更となることが決定した。『レッドブル』は世界各地に傘下のクラブチームを所有。10月17日には元リヴァプール指揮官のユルゲン・クロップ氏をグローバルサッカー部門責任者に迎え入れたことも発表しており、世界での多角的運営に向けて積極的に動いている。