Jリーグトップになった“サッカーど素人”が語る、経営と「おいしい干し柿」の共通点が秀逸すぎてぐうの音もでない
● 「天日干し経営」が有効な場面4 強い組織をつくりたいとき 最後にチーム力を最大化するためにも天日干しは有効だ。サッカーにおいて、チーム人件費の総和はある意味、競技力の代替変数でもあるだろう。 ある調査によると、ワールドカップカタール大会でのチーム別市場価値(選手年俸の総和)は日本が100億円程度としたら、ドイツやスペインはその10倍以上であったという。 ワールドカップにおいて日本がドイツやスペインに勝つことは困難なことは数字から見てもわかる。それを可能にしたのは、個々のチカラの総和を超えたチーム力があったからにほかならない。 経営と従業員に信頼関係がある会社は、すぐれた商品や素晴らしいサービスを生み出し、顧客満足を生み出し、財務的な果実を手にする。 そうした組織力を継続的に高めていくには組織構成員が忖度なく、言うべきことが言える関係性でなければならない。リクルートのROD(Recruit Organization Developmentの略称)などはそうした忖度なく自立した個々人が意思を表明する土壌を育む天日干しツールであった。 毎年の人間ドックのときに健康状態が示されるように、組織のコンディションが構成員に示されることからすべては始まると言っていい。
村井満