車椅子で「ラーメン二郎」亀戸店に来店、神対応にジロリアンも称賛「生きてて良かった!」
■学生時代から二郎ファン、創始者の想いを亀戸店でも感じた
――極太麺の大盛りラーメンの代名詞の「ラーメン二郎」ですが、諸岡さんもジロリアン(ラーメン二郎愛好家)だったんですか? 【諸岡浩太郎さん】大学が慶應だったので、三田の本店に学生時代からずっと通っていました。二郎歴は30年以上になります。私のコールは『野菜少なめ、アブラ、カラメ、ニンニク』。亀戸店はスープが非乳化で、醤油の旨みをダイレクトに感じる好みの味なんです。二郎の創始者である山田拓美さんは、一見、気難しそうですが、心遣いの細やかな方です。カップルが来ると、必ず並んで座れるようにしてくれます。いつも豪快に笑っていて、店主を見るだけでいつも癒しになっていました。亀戸二郎の店主にも、その温かい心配りの精神が受け継がれていると感じました。 ――諸岡さんの投稿へ亀戸店からもリアクションがありましたね。お店からは「当店に対する心のハードルを下げて」という言葉もありましたが、ご覧になっていますか? 【諸岡浩太郎さん】もちろん見ました。あまりにバズったので、車椅子の客が多く集まってしまうことを私も心配しました。なにしろ車椅子用の席は1つなので…。 ――やはりラーメン店などの場合、車椅子を利用されている方は、カウンターメインの飲食店というのは避けがちですか? 【諸岡浩太郎さん】ラーメン店に限らずですが、車椅子生活になってから、まず気にするのは『段差』です。飲食店に行くときは、食べログなどで写真をチェックして、車椅子で入りやすいかを確認します。そして、たいていは電話で『車椅子でも大丈夫ですか』と事前に問い合わせます。ビストロなどは10軒問い合わせて、10軒とも断られたことがあります。 カウンターメインだから避けるということはありません。カウンターよりも大切なのは『スペース』です。車椅子で店内に入るスペースがあるかということ。亀戸店のスペースは狭いのですが、はじめから車椅子は左端の席と指定してあるので、かえって入りやすかったです。