車椅子で「ラーメン二郎」亀戸店に来店、神対応にジロリアンも称賛「生きてて良かった!」
重度の身体障害者で車椅子利用者の諸岡浩太郎さん(@memento_moreau)が、X(旧Twitter)にラーメン二郎亀戸店で神対応を受けた様子を投稿して話題に。腕と首しか動かないという諸岡さんはヘルパーさんと一緒に来店。車椅子が入れる席への案内やヘルパーさんへの心配りに終始感動したという。この投稿を受け、亀戸店のリアクションも反響があった一連の話について、諸岡さんへ話を聞いた。 【画像】「「こんなに狭いのに!」車椅子ユーザーを神対応で迎えたラーメン二郎の様子
■温かいコメントに驚き、他の飲食店も広がってほしい対応
もともと予備校で世界史を教えていた諸岡さんは、5年前に病気が原因で重度の身体障害者になったという。「自分が障害者になるなんて夢にも思っていませんでした」と語る諸岡さん。現在はYouTubeの自身のチャンネル『諸岡の世界史』で時事問題の解説、世界史の授業動画を公開している。 ――投稿には「素晴らしい対応」「味も接客も最高」とたくさんの声が寄せられていました。 【諸岡浩太郎さん】想像を超える大きな反響でした。車椅子に関しては、心ないリアクションが寄せられることが多いのでXに書くのは控えていました。今回は、同居する彼女に亀戸二郎の対応を話すと、これは書くべきだと促されたので書きました。店主への感謝の言葉が広がることで、他の飲食店でもこのようなバリアフリーを意識した対応が広がることを期待しています。 ――「生きてて良かった!と思うくらい美味しかった。味も接客も最高」と亀戸店の店主への感謝の言葉も投稿されていました。 【諸岡浩太郎さん】スマートな対応に感動しました。とってつけたような対応ではなく、あらかじめよく考え抜かれた対応だと感じました。『車椅子でも大丈夫ですか?』と店内に声をかけると、すぐに店員さんが出てきて、『車椅子で入れる席はカウンターの左端の席になります。席が空くまで外でお待ちください。提供する順番は変わりません』と説明を受けました。 ――『提供する順番は変わりません』、その一言があるだけで印象が違いますね。 【諸岡浩太郎さん】はい。店内に入ると、同行するヘルパーさんに、『食べなくても大丈夫なので、もしよかったら隣の席に座ってください』と言いながら、ヘルパーさんにも水差しとコップを出してくれました。一人でも多くの客を入れようと思えば、この1席は無駄になるのに。こうした配慮はなかなかできるものではありません。私は腕と首しか動きません。食べやすいようにと、私はなにも言っていないのに、親切にもレンゲと小さな器を出してくれました。店主に『最高に美味しかったです』と声をかけると、こちらの目を見て笑顔で挨拶してくれました。