新小型SUV開発、マツダ社長が年頭会見で語ったこと
マツダの毛籠勝弘社長は6日、広島市内で年頭会見し、2025年を「持続可能な未来へ、変革を加速させる年」と位置づけた。次期スポーツ多目的車(SUV)「CX―5」の世界市場への導入を見据えるほか、日本・アジア向け新型小型SUVの開発に取り組む。電動化時代に向けた各種技術の開発は佳境に入るとし、27年度稼働予定で山口県岩国市に年産10ギガワット時(ギガは10億)の車載用電池モジュール・パック工場を着工すると明らかにした。 【写真】マツダ「ロードスター」35周年記念車 国内自動車大手の再編へのコメントは避けたが、自社の生き残りについて「1社ではできないのは明らか。志がある企業と仲間となり、枠組みを作って進めていく」と当面の方針を説明。その上で30年以降は「どのスケールでやっていくかは手段の話だ。将来のさまざまな環境変化の中で対応していくことだろう」と考えを示した。 一方、25―40%と設定している30年時点の同社世界販売に占める電気自動車(EV)比率については、EV販売の成長が鈍化する現状を踏まえ「40%は考えにくい。ローレンジに振れている」との見解。想定する25%分の電池調達は「(パナソニックほかとの既契約で)カバーできるめどは付けた」とした。