「食べる」ということの原点に。「KURKKU FIELDS」で体験できる、おいしいサステナブルとは?
自然と共生し、生産者の思いと素材に寄り添う「perus」での貴重な食体験。コース料理のペアリングを一手に引き受ける、小高光さんと、山名シェフとのタッグも体感してほしい。
小高さんが仕込んでいたのは、花や蕾のシロップ漬けや塩漬け。「この瓶は、杏仁のような香りを醸す、上溝桜(うわみずざくら)。シロップ漬けにして1年発酵させます」と小高さん。春に芽吹く蕾をシロップにしたり塩漬けにしたり。さらには蜂蜜と共に発酵させたり。場内で芽吹く蕾や花も、大切に丁寧に、ドリンクや料理のエッセンスとして活用していた。
取材でお世話になった「KURKKU FIELDS」で働くスタッフたち。農業、酪農、養鶏、パン、シフォン、シャルキュトリー、レストランほか各部門のスタッフたちは皆「チーム」としての絆を持ち、互いに見事な連携プレーを行っている。
「KURKKU FIELDS」は365日“いのちのてざわり”を感じられる場所。この地に身を委ねると、自然界の循環に思いを馳せることができる。そして「食べる」という行為が、自然環境を破壊するのではない。今よりもさらに豊かな自然環境を育むことにつながれば……そんな大切な何かを、私たちに教えてくれるのだ。
場内を後にする前に、立ち寄りたいのが「MARKET」。愛情たっぷりに育った場内のオーガニックファームの野菜、平飼い鶏の卵、パンやシフォン、そしてシャルキュトリー。さらには、地元・千葉を中心とした、つながりのある生産者さんによるエピソードの深い商品を購入することができる。
※価格はすべて税込
クルックフィールズ
住所: 千葉県木更津市矢那2503 TEL: 0438-53-8776
文:船井香緒里 撮影:山田大輔