「じっとしているとすぐ寝ちゃう」看板娘が、月120件の契約を決めながら全国の酒蔵を巡っていた
供給が少ないため、幻の日本酒とも呼ばれる「十四代」。 今回取材したのは、そんな日本酒に魅せられたことをきっかけに、全国の酒蔵を巡るようになった看板娘だ。 【写真20点】「十四代」をきっかけに全国の酒蔵を巡っていた看板娘を写真で見る
エレベーターで28階に上がると、オンライン教育事業を展開する株式会社バンザンのエントランスに着いた。
さっそくオフィスを覗くとーー。
では、ご登場いただきましょう。
こちらは、営業部で働く阿部詩織さん。東京の下町で生まれ育った。 「とにかく食べることに夢中な子供で、大きなパンを両手に持って満面の笑みを浮かべている写真が残っています」。
食べ物の中では、とくにイカの塩辛がお気に入りだったというから渋い。 「ご飯がなくても、そのままつまむんです。逆にチョコとかケーキとかの甘いものは苦手でしたね。イカは大人になった今でも大好きです」。
親が教育熱心だったため、小中学生の頃は書道、バレエ、油絵、スイミング、英会話、ピアノ、ゴルフなど多くの習い事をさせてもらった。 高校時代は部活に入らず、放課後は友だちと池袋サンシャインの丸亀製麺に行って、うどんを食べながらおしゃべりをするのが日課。昼は学校で弁当を食べて、さらに夜ご飯も家で食べる。やはり、食べるのが好きなのだ。 「大学では第二外国語にフランス語を専攻したこともあり、2年生のときにフランスのトゥールに1カ月間の短期留学をしました。通っていた語学学校の近くにあった大学の学食が美味しかったんですよ」。
このフランス留学を機に、詩織さんはヨーロッパ旅行の魅力に目覚める。中でも気に入ったのはイタリアだ。 「ヴェネツィアの近くにあるブラーノ島はカラフルな街並みが有名で、絵を描くのが好きだったこともあり、一度自分の目で見たくて訪れました。実際に降り立ったときの感動はすごかったです。とにかく静かで、のんびりとした時間が流れている島でしたね」。
就職活動は営業職に絞って、さまざまな業界をリサーチした。その理由は「じっとしているとすぐ寝ちゃうので、喋る仕事じゃないと無理だな」という独特なもの。 「ただ、バンザンの説明会では代表が『営業は喋りが上手かどうかが大事なわけではなく、お客さんが本当に求めていることをよく聞いて、それならこうやって解決できますよとご提案する仕事』と言っていて、ああ、そういうことなんだと。オンライン教育サービスは無形商材なので、自分の実力をより試せるんじゃないかという思いもありました」。 バンザンの主力商品は「メガスタ式オンライン」。小学生から高校生までを対象に、独自のノウハウと授業採点AIを組み合わせた指導方式で効果を上げている。