ニッサン、新型『パトロール』を発表。7代目は大胆なデザインと3.5L V6ツインターボ採用
日産自動車の子会社である中東日産会社は9月3日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで、7代目となる新型『PATROL(パトロール)』を発表した。 【写真】7代目ニッサン・パトロールのインテリア 新型『ニッサン・パトロール』は、過去の伝統を受け継ぎつつ将来も見据えた革新性が体現されたプレミアムSUVの最新モデル。先進感あふれるエクステリアデザインは、どこから見ても強靭性と耐久性を感じさせる“unbreakable(壊れることのない頑丈性)”を体現したものになっている。。 ニッサンのデザインアイデンティティである“Vモーショングリル”の左右に配置された、C形のヘッドライトにはアダプティブ・ドライビング・ビーム(ADB)技術が採用された。また、足回りには22インチの合金ホイールが奢られ路上での存在感を高めるだけでなく、優れたオフロード性能に不可欠なロードクリアランスを実現するとともに、堂々とした佇まいを一層際立たせている。 プレミアム感を抱かせるインテリアは快適さと最先端のテクノロジーが調和するよう緻密に設計され、その中にふたつの14.3インチのディスプレイが収まる。インフォテイメントシステムにはGoogleビルトインを搭載した“日産コネクト2.0”が採用された。これによりナビゲーション、セキリュティ、エンターテインメントがひとつに統合され、デジタルライフと車両の連携をよりシームレスに行えるようになっている。 このほか赤外線センサーが乗員の体温を検知し、温度と風量を自動で調整するバイオメトリック・クーリング、12個のスピーカーからなるクリプシュ・プレミアム・オーディオシステム、64色から選べるアンビエント・ライトシステムなどがクラス最高の広さを誇る、新型パトロールのキャビンをより一層快適に演出する。 そんなパトロールの7代目は、従来のV型8気筒エンジンに代わり3.5リットルV型6気筒ツインターボを心臓部に置く。9速ATと組み合わせられるこの新型エンジンは、先代との比較で出力が7%、トルクは25%向上し、燃費についても大幅な改善を実現したという。 標準装備となるアダプティブ・エアサスペンションシステムは、車高を下げることで空力性能を確保するほか、乗員の乗降時にさらに車高を下げ乗り降りや荷物の載せ降ろしを容易にすることが可能に。ドライブモードは、標準、砂地、岩場、轍(わだち)、エコ、スポーツの6つから選ぶことができる。また、ニッサンでは初採用となる“4WDトランスファーモードインターロックシステム”によりシームレスなモードの切り替えが可能となっている。 さらに、車両の真下を透過して確認できるようになる“インビジブル フードビュー”や、障害物やナビゲーションのヒントをリアルタイムで投影する“Invisible-to-Visible技術”などを備え、オフロードや狭いスペースでも安全な運転をサポート。新型パトロールはこれらに加え、運転支援技術の“プロパイロット”が中東地域で初めて採用されている。 UAE、サウジアラビアおよび中東地域に位置するニッサンのパートナー販売店で2024年11月より発売開始となる新型パトロールについて、アブダビで行われた発表イベントに出席した内田誠社長兼CEOは次のように述べた。 「新型ニッサン・パトロールは、今まで培ってきたレガシーを受け継ぎつつ、比類ないパフォーマンス、最先端の技術、そして圧倒的な存在感を融合した、SUVの在り方を再定義する大胆な飛躍を遂げたモデルです」 そんな7代目ニッサン・パトロールの価格は6万5000ドル、日本円で約945万円となっている。 [オートスポーツweb 2024年09月04日]