永田裕志、初代タイガーマスクのリングで「佐山先生への恩返し」32年間追求したストロングスタイルを披露へ
32年間追求したストロングスタイルを“ミスターIWGP”永田裕志がストロングスタイルプロレス初参戦で披露する!
9・26『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.30』後楽園ホール大会に、新日本プロレスから永田裕志が参戦する。 【動画】“ミスターIWGP”永田裕志がストロングスタイルプロレス初参戦! 初交渉から10年以上かかり実現した参戦は、永田本人も感慨深い想いを持っていた。 “恩返し”と語る佐山先生への感謝、そして32年間追求してきたストロングスタイルが対戦相手の間下隼人、パートナーのスーパー・タイガーとどのような化学反応を起こすのか。 参戦を直前に控えた永田にその思いを聞いた。 『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.30』 日程:2024年9月26日(木) 開始:18:30 会場:東京都・後楽園ホール 【対戦カード】 ▼タッグマッチ 30分1本勝負 スーパー・タイガー(SSPW)&永田裕志(新日本プロレス) VS 間下隼人(SSPW)&関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術) ■古きを訪ねて新しきを創る方向で ――まずストロングスタイルプロレスという団体にどのような印象を持っていらっしゃいますか? 「僕からすると佐山先生が主催されてる団体っていうのがまずあります。やっぱり佐山先生のお弟子さんが出てきて、昔の新日本プロレスのOBの諸先輩でしたり、また格闘技界からプロレス界に来た選手だったり、いろんな選手たちが闘っている。そこにテーマとしてストロングスタイル。佐山先生が新日本プロレスに居らした時代のストロングスタイル、それを僕らというか若い選手が味わうことや経験することができない中で、じゃあ何がストロングスタイルなのか全く分からない中、手探りで団体に上がりながら試行錯誤して闘っている団体だって見えますね。当時の新日本プロレス道場、僕らも今そういう経験がなかなかない。今は昔と違いますからね。彼らはそういう道場を経験することはできない中で、いきなりストロングスタイルという命題を突きつけられて、そこの中で過去の資料を見ているのか、いろんな人の話を聞くのか?手探りで作り上げている団体。でもその答えってなかなか分からないと思いますけど、そういう団体として見てます」 ――ストロングスタイルが時代によって変化してきてる中で、昭和のストロングスタイルが残っているこの団体に多少思うところはあるのでしょうか? 「昭和のストロングスタイルを探るのはいいですけど、そこで止まってしまっては進歩がない。もし探っている人たちがいるのであれば、そこでそのまま今のスタイルに融合させて、自分たちのストロングスタイルを創っていけばいいんじゃないかと僕は勝手に思っていますけどね。昔と同じものを作ってやったところで進歩ないですから。時代のニーズとかそういうものが変わってくる中で、古きを訪ねて新しきを創る。そういう温故知新、新しきを知るという言葉はありますけど、それとは別に新しきを創る方向で行ってもらえたらいいんじゃないかって僕なりに思っていますね。新日本プロレスが今から20年前いかないかぐらいのところで、今のうちの社長がストロングスタイルという言葉を本当にもう消滅させてしまったというか、自然と彼がストロングスタイルを否定したことで新日本プロレスはそういうものに触れないような時代になってしまったんですね。いくら僕らがそのことを口にしても、やっぱりなかなかそういうのは閉ざされてしまうというか。そういう現状の中で、最近令和になってやっぱりうちの若い選手の中でもストロングスタイルって言葉を出す人間が出てきてますから。そういうのを考えるとストロングスタイルはなくならないんだなと。ただ過去と同じことやっても進歩はないので、古きを訪ねて新しきを創る。まさにそういう形でやってくれたら、そういう上で今回僕が参戦したことでね、僕は僕なりに32年間ストロングスタイルを追求し探し求めている中で、どっかで僕、永田裕志と触れることでそういうものを感じ取ったら自分なりのストロングスタイルというものを、闘う間下選手とかね、シュレック選手、パートナーのスーパー・タイガー選手が感じて作り上げた一つの糧になったらいいなと思います」 ■永田に触れる事でストロングスタイルを感じ取ってもらえれば。 ――会見ではスーパー・タイガー選手と間下選手は憧れをだいぶ強く前面に押し出したコメントが多く、闘いであったり倒すみたいな意気込みは感じなかったと思うんですが 「まあ自分らの気持ちを素直に言ったってことですからね(苦笑)だからって無理に対戦意欲を表に出す必要もないし、そういう気持ちをこれから作っていく上ではまだ時間はありますから、その中で各自が作っていってくれればいいかなと思います。ただまあコメントを読むとシュレック選手なんかはね、日頃RIZINの煽りとかで喋ってるキレイな言葉遣いとは裏腹に、なんか無理にプロレスを意識したような感じで。ちょっと敵意っていうか、そういうものを出しているコメントが届いていましたけど、まあ無理に肩に力いれる必要はないかなと思ってます。自然にそういうのを感じてくれたらいいと思ってますね」 ――関根選手は現役のRIZINファイターということでだいぶ脅威でもあると思うんですけど 「そうですか?まあそれは僕も当日感じてみたいと思います」 ――若い人たちに新日本プロレスを教えるっていう思いはあるんでしょうか? 「新日本プロレスを教えようとは思わないです。ストロングスタイルっていうものを追求してるようですから、そこで永田に触れる事でそういうのを感じ取ってもらえれば。永田から感じ取れないと思ったらそれはそれで仕方ない。僕自身やっぱ32年間、やっぱり自分のどこかで、いくら会社がストロングスタイルを死語のようにしたところで、僕はそれをずっと自分の中で作って追求してきましたから。感じ取ってもらえたらいいかなと」 ――永田選手は参戦に関して『恩返し』という言葉を使われていますが 「佐山先生に色々お世話になっていますから、はい。それこそ一番最初にお会いしたのは93年の福岡ドームで、佐山先生がライガーさんとエキシビションマッチやった時でしたが、その後大宮のシューティングジムにお邪魔して小林邦昭さんの仲介でキックを教わったりしましたしね。UFO時代には結構総合格闘技の技術指導やスパーリングなんか見てもらったりして。佐山先生はやみくもに怒るんじゃなくて、知らないものできないものをどうこう言うんじゃなくこれから覚えていこうというスタンス。すごく優しく教えていただいた。実際技術とかそういうものに関しては教わって、あとは自分の興行の時に色々助けてもらったことはあります。もう10年ぐらい前ぐらいですけど、何度か平井さんの方から是非出ていただきたいということで会社とかけあったんですけど、なかなかタイミングもそうですし、いろんな事情で出れなかったことがありますんで、ようやく今年参戦直訴したら会社の方で動いてくれて道を作っていただけたんで、今回は存分に闘わせていただきたいですよね」 ――スーパー・タイガーも選手も対戦を希望していまして、今回を機にストロングスタイルプロレスに継続的に参戦したいという思いなのか、とりあえず一回感じてみたいのかだとどちらですか 「まず一回ですね。そこで何かその化学反応やそういうものが起きれば次に繋がるでしょうし、そう思ってます」