井上尚弥と総額30億円契約のサウジ総合娯楽庁長官 米専門誌「ザ・リング」買収をSNSで発表
サウジアラビア総合娯楽庁長官のトゥルキ・アルシェイク氏が12日、自身のSNSを更新し、米国で最も権威のあるボクシング専門誌「ザ・リング」を買収したとした。 米国で1922年創刊の月刊ボクシング専門誌「ザ・リング」は、ボクシング界で最も歴史と権威ある雑誌で22年11月に紙媒体から撤退していた。「今週初め、リングマガジンの100%を買収する契約を締結した」と発表した同長官は「2年間の休止期間を経てすぐに復活し、米国と英国の市場で入手可能になる」と印刷版の発行を再開するとした。 今月4日には世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)と同国営のエンターテインメントイベント「リヤド・シーズン」と総額30億円(推定)のスポンサー契約を締結したばかりだが、同イベントとの関連を否定し、独立した会社であるとした。「ボクシングのバイブルをこれまでにない高みに引き上げましょう」と同誌主催の授賞式を毎年開催する計画や、今後数週間で最新のウェブサイトとモバイルアプリを公開する予定だという。 さらに「リング・ランキングの伝統を古い仕組みに戻す」とし、同誌が制定する全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」の今後も注目される。現在のランキングでは井上が2位、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が9位に入っている。