社長が愛用する腕時計の傾向とは!? 成功者たちの経営哲学とモノ選びの流儀
信頼性の象徴、ロレックスがパートナー/ROLEX / ロレックス「デイトジャスト」
2022年、中国の自動車メーカーBYDの日本市場参入とともに事業を始めたBYD Auto Japan。社長に就いた東福寺厚樹は、立場にふさわしい腕時計をとロレックスの「デイトジャスト」を購入した。 目立ちすぎず、端正なところが気に入っているという彼に、BYDが日本市場で販売を増やしていくために重要なことはと尋ねると、信頼だと即答する。 「前職のフォルクスワーゲンでは、日本のカスタマーが企業への信頼をきわめて重視するという特性を学びました。BYDが日本へ参入するにあたっても、中国メーカーであること、EVの将来性への不安、この2点のネガティブ要素について厳しい視点が常にあることを意識する必要があります」 そんな彼の手首にある時計が、信頼性で高く評価されるロレックスだということが興味深い。 「中国の本社からはもっとアグレッシブに進めてほしいと要求されることもありますが、慎重に、ていねいに、日本での理解と信頼を高めていきたいと考えています」
デザインに感じた、隠しごとをしない潔さ/BREGUET / ブレゲ「トラディション 7027BB/11/9V6」
弁護士業務も現在の不動産業務も時間には特に厳しいため、腕時計は必須だと話すのは、UMITOを経営する堀鉄平。弁護士の仕事を始めた頃から一生ものの腕時計には憧れがあり、自分に対して誇りが持てるようになったタイミングで手に入れようと決意。独立後、経営が軌道に乗った頃、社員旅行で訪れたハワイでブレゲの「トラディション」を購入した。 「選んだ理由は、機構をさらけ出したデザインに、隠しごとをしない潔さを感じたからです。手巻き式で、毎朝出社前に車中でゼンマイを巻くと、格闘家が試合前に手にバンテージを巻く時のように『さあ、いくぞ!』と仕事へのスイッチが入ります」 これまで5回ほど修理や調整のためにブレゲの店舗に時計を持ち込んだが、そのたび、時計に対して真摯に向き合う姿勢に感銘を受けると話す堀。所有する腕時計はこの一本のみ。浮気はしない。 「腕時計は仕事での大切な道具であり相棒。壊れて動かなくなるまで、誠意をもって使い続けます」