雷雨順延は全米女子OP初V狙う渋野日向子にどんな影響を与えるのか?「美味しいパンで気分転換」
日本人初の快挙達成へ向けて恵みの雨となるか。単独首位で最終日を迎えた渋野日向子(22、サントリー)に、昨夏のAIG全英女子オープンに続くメジャー制覇の期待がかかった全米女子オープンは、悪天候およびコースコンディション不良のため14日(日本時間15日未明)へ順延された。 今年で75回目を迎えた歴史と伝統を誇る大会の舞台となっている、米テキサス州ヒューストン郊外のチャンピオンズGCサイプレイスクリークコース(パー71、6731ヤード)に、雷雲の接近による中断を告げるホーンが鳴り響いたのは13日午前9時10分(同14日午前零時10分)だった。 2日目から単独首位に立っている通算4アンダーの渋野は、1打差で2位につけるエイミー・オルソン(28、アメリカ)、3打差で3位タイにつけるモリヤ・ジュタヌガーン(26、タイ)との最終組で、25分後に迫っていたスタートへ向けて練習グリーンでパッティングを確認していた。 雨が降り始める前の中断だったが、前日から荒天になると言われたなかで、朝から天気予報をこまめにチェックしていた渋野は「今日やるのかな、とは思っていました」と思わず苦笑いを浮かべた。 「気持ちをしっかりと引き締めながら、しっかりスタートして(18ホールを)回る準備をしていたなかで、あれだけ雨が降ると、どうなの、という感じでしたね」 雨脚がどんどん強くなるなかで午後になっても天候の回復が見込めず、さらにはコースコンディションが悪化した状況も相まって約3時間半後に順延が決定。宮里藍と宮里美香が優勝争いに絡んだ2011年大会以来、9年ぶりとなる月曜日決戦が決まるまでの長い時間で、渋野は決勝ラウンドに進んだ他の日本人選手たちと、ロッカールームでの“女子トーク”に花を咲かせていた。 「めちゃめちゃしゃべっていました。笹生優花ちゃんがブルーベリージャムとピーナッツバター味の、こっちの美味しいパンをもってきてくれたので、それを食べながら。すごく気分転換になりました」