発達特性のある人が「 円滑なコミュニケーション」を図るための4つのポイント
「知らない」と言える勇気を持とう
私たち発達障害を持つ人が絶対にやってはいけないこと。それは、知ったかぶりをすることです。 私は、人との日常会話において、「それ知らないな」と思うことがたくさんあります。自分が興味のあること以外の情報を受け止める力が弱いのです。従って、世間の一般常識があまりありません。適当に話を合わせて知ったかぶりをしたこともありましたが、大抵どこかでそれはバレて、余計に恥ずかしい想いをすることになりました。 ですので、私は会話の中で知らないこと、わからないことが出てきたら、「すみません、知らないので教えてください」と素直に伝えるようにしています。 当然、「そんなことも知らないの?」と言われることも多く、恥ずかしいのは恥ずかしいのですが、早い段階でお伝えすると、大抵の人は親切に教えてくれます。ときには笑いながら、呆れながら、説明してくれます。 プライベートの日常会話ならいざ知らず、仕事において知ったかぶりをすると、取り返しのつかない大きなミスを犯してしまうことに繋がりかねません。 知らないのに知っているふり、わからないのにわかったふりをして仕事を引き受けてしまうと、その後、自分で自分の首を絞めることになります。評価を下げたくないから知ったかぶりをしてしまう。しかし、知ったかぶりをした結果、待ち受けているのは大事故です。 知らない、と伝えたらがっかりされるかもしれませんが、知ったかぶりをして大きなミスをしてしまうと、あなたの評価は地の底へ落ちてしまいます。 私たちは人から責められたり、叱られたりする経験が多いので、自分を守ろうとしてしまうことがあります。しかし、絶対に嘘をついてはいけません。自分を守るためについてしまった小さな嘘は、最後に取り返しのつかない大事(おおごと)になります。 「知らない」と言える勇気を持ちましょう。素直なあなたに、周りの人は手を差し伸べてくれます。自分を大きく見せる人には、誰も手を貸してくれません。知らないことは、今この瞬間から知っていけばいいのです。