「帰省じまい」に踏み切る妻たち…もう義実家へ行かなくていいですよね?
納得いかない夫「なんで?」「何が原因?」
年の暮れも押し迫ってきました。迎える年越しやお正月には、家族や親戚が実家に集まって過ごすのが「我が家の習わし」という家庭も多いことでしょう。そんな夫の実家へ付き添う妻たちの中には、義父母から家政婦のようにこき使われたり、差別的な扱いをされたりして心身が疲弊してしまうため、帰省をためらう人も少なくないようです。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、「もう夫の実家へは行かない」と誓いを立て、「帰省じまい」に踏み切る妻たちの投稿がありました。 これまで20年以上、お盆とお正月には欠かさず義実家へ帰省していたというトピ主の「青めろん」さん。義実家は車で4時間ほどかかる距離にあり、「盆と正月だけでも孫の顔を見せてあげたい」という義父母への心づかいだったといいます。 にもかかわらず、義実家では義妹の家族ばかりがちやほやされ、トピ主さんの家族は引き立て役のようだったと振り返ります。 義妹がいないときでさえ、義妹の子どもの名前を出して「〇〇ちゃんがかわいそう、〇〇ちゃんもいればいいのに」と口にする義父母に腹が立ちました。娘の性格を「我が強い」と謙遜して言ったら、「青めろんさんと同じだな」と皮肉を言われたことも。「20年以上こんなのばっかりです」とトピ主さんはぼやきを漏らします。 子どもは大学生と高校生になり、帰省しなくてもおかしくない年頃。義父母はただ大勢でにぎやかに過ごしたいだけで、トピ主さん一家を待ち望んでいるわけではない。そう説明して帰省する必要がないことを強調したトピ主さんは、「今年の年末年始は帰省せず、家で過ごしても、もういいですよね」と発言小町で賛同を求めました。 このトピには、トピ主さんと同じように、義実家へ帰省するたびに心をすり減らしていた妻たちが共感のコメントを寄せています。 「もう行くのをやめてください!」と書き込んだ「え?」さんは、「読んでいてつらくなりました。お子さんもそんなに大きいのに、(義実家に)行く人少ないと思いますよ」とトピ主さんの決意を後押しします。義妹家族ばかりを持ち上げる義父母の差別的な言動について、似たような経験があると明かした上で、「とにかく嫁を下に見ようとしていますね。もう、本当につらい」とひとごとではない様子です。 「20年はすごいですね。私は10年間頑張りました」とトピ主さんの苦労に理解を示したのは、「はい私も」さん。「2か月に1度を、4か月に1度、盆正月のみと段々減らしていきました。仕事が忙しいこともあり、疲れているのに、せっかくの休みに嫌いな人に時間かけて会いに行くことは無意味だと気がつき、とうとう去年あたりから行くのをやめました」とつづりました。「帰省じまい」をきっかけに義実家との付き合い方も変化し、母の日の贈り物や子ども連れの帰省はすべて夫に任せるようになったそうです。 もう夫の実家には行かないという決意は、「どうせ土偶だよ」さんも「ですから帰省しません」と題するトピで表明しました。 結婚して11年。例年、親戚が集まってにぎやかに年始を迎えるという夫の実家で、大みそかから正月の準備に駆り出されてきました。後片付けをして1月3日に自宅に戻るのですが、「かなり疲れる」とトピ主さんは漏らします。 「夫君も家事手伝うんでしょう? 楽でいいね」 「旦那様に尽くしてこそ女の務めよ」 義母や義兄の妻から浴びせられるこうした言葉も、疲弊したトピ主さんの神経を逆なでします。「もう今年から帰省しません。夫だけ帰省すればいい」。きっぱりと「帰省じまい」に踏み切る覚悟を示したトピ主さんは、「同じような方いますか」と仲間を募りました。 トピ主さんのこの呼びかけに応じて、義実家でのつらい体験や帰省をやめた経緯などがつづられたコメントが続々と寄せられました。 「結婚して10年目で義実家行くのをやめました」という体験談を寄せたのは、「かおり」さんです。「毎回親戚を集めて夕食会をするんだけど、義両親は実の子にしか話を振りません。『最近仕事どう?』『〇〇君元気?』などと息子(夫)には延々と話しかけるけど、私は空気。夕食会の間中、ずーっと透明人間です」。義実家の様子をそう説明した「かおり」さんは、疎外感を抱くように。たかが年2回のことと我慢していたものの、「もういいや」と気持ちが切れてしまったそうです。 結婚17年目という「たまごやき」さんも、「私も今年から行かないと旦那に宣言しました」と書き込みました。ところが、夫は「なんで?」「何が原因?」などと納得いかない様子とのこと。「自分の親や兄弟なので、同じことを嫁に言うのと旦那に言うのとでは受け取り方は違います。旦那は流せるような案件でも、こちらは我慢に我慢を重ねている」と明かし、妻が義実家で心労を重ねていることに理解が及ばない夫の問題点を指摘しました。