ビッグすぎるプロレスラー伝説…「ジャイアント馬場」が片手だけでつかみとった「1万円札」は総額いくらだったか
「年末ジャンボ宝くじ」など、多くの催事がおこなわれる年の瀬だが、今から59年前、ジャイアント馬場が1万円札の掴み取りに挑戦したことがあった。果たしてその金額は? 同日夜に起こった、意外な出来事とともに、顛末を綴りたい――。 【写真】懐かしの「B・I砲」のセコンドは、意外な若手レスラー!? 愛車のキャデラックに、布団やベッドからはみ出てしまう、どこまでもジャイアントだった馬場さんの雄姿
プロレスラーには“伝説”がつきもの
現・福岡市長(4期目)の高島宗一郎氏がかつて、筆者にこう語った。 「ヘイスタック・カルホーンは毎日ミルクを2ガロン飲むとか、子供の頃、そういうプロレスラーの怪物性に先ず、魅せられたんですよね。『そもそも、ガロンてどのくらいだよ』みたいな(笑)」(※1ガロン=3.785リットル) 同氏の前職はアナウンサーで、「ワールドプロレスリング」のレギュラー実況も務めた、大のプロレス好きだ。こちらのインタビューは2017年のものだが、高島氏は故・橋本真也の親友で、その葬儀の司会も務めた人物。橋本の魅力について改めて伺った時、上記の言葉が出たのであった。 「橋本選手も、愛すべき巨漢というか、とにかくデカいし、よく食う。言ったら、アスリート感ゼロ(笑)。でも僕の中では、“これだよ! これこそプロレスラーだ!”という感じだったんですよね」 橋本と言えば、以前の当コラムでも触れたが、大盛りライスをカルビで海苔巻きのように巻いて食べたり、「彼にとって、ポテトチップは水」という関係者評もあったりするのだが、今も昔も、プロレスラーの魅力にそうした並外れた側面があるのは間違いないだろう。 しかし、一番わかり易い魅力と言えば、その体のデカさだろう。前出のヘイスタック・カルホーン(185cm、273kg)は来日した際、羽田空港から都内のホテルまでトラックの荷台に乗せて運ばれたし、スタン・ハンセンがウエスタン・ラリアットを放つ左の二の腕の太さは、60cmを超えるという話もある。 そして、日本人レスラーで巨漢と言えば、ジャイアント馬場である。とはいえ、馬場本人が生来引っ込み思案な性格だったため、この巨体、特に若い頃は痛し痒しだったようだ。