85%の高校生が進路について保護者のアドバイスを求めている! 忙しい保護者でも可能なサポートとは?【進路意識調査より】②
時間の有無に関わらず 子どもに役立つサポートができる!
――アンケートに協力してくれた大学生の中で「高校時代、自分で納得できる志望理由を考えたうえで志望大・志望学部を決めた」という人に向け、「進路選択に向けて、具体的にどんな活動をしましたか?」と質問してみました。 その結果、84%と多くの人が「大学・学部・職業について調べた」を挙げています。 ただ、「保護者と一緒に進路について検討した」という人も66%と意外に多くみられました。 自由記述回答でも、保護者のかたの進路選択サポートについて、次のような声がありました。 「遠方にある大学のオープンキャンパス参加をためらっていたら、『せっかくだから行ってみようよ』と背中を押してくれた」(広島大 総合科学部 在学中 R・M先輩) 「私が『看護師をめざしたい』と話したら、現役で仕事をしている看護師のかたに連絡を取って、話を聞く機会をつくってくれた」(宮城大 看護学群 在学中 Y・A先輩) この結果からも、納得して進路選択を行った人は、保護者のかたから上手にサポートしてもらいながら検討を進めたのではないかと推測できます。 しかし、高校生全員が保護者からサポートを得ているわけではありません。 「進路選択に向けて、具体的にどんな活動をしましたか?」という質問における大学生全体の回答を集計すると、「保護者と一緒に検討した」という回答は44%にとどまっています。
(真坂さん) 予想外に少ないですが、だからといって「高校生が保護者のサポートを必要としていない」というわけではないですよね。 ――次にご紹介するアンケート結果からも、そのことが推測できます。 高校生に「志望大・学部を決定するにあたって、保護者からの意見・アドバイスを参考にしたいですか?」と質問したところ、「とても参考にしたい」と回答した人が37.1%、「まあ参考にしたい」が47.0%みられました。 つまり、約84%の人が進路選択にあたって保護者のかたと話をしたがっている様子がうかがえます。