医師たちが、風邪をひいた?と感じたときにしていることを聞いてみた【素敵ドクターズ100名の養生ルーティン⑧】
漢方薬の桔梗湯を白湯に溶いて、喉を潤す
喉の痛みや腫れを鎮める効果のある漢方薬を服用しているのは、内科・皮膚科・美容皮膚科医の武田安代さんだ。 「喉が痛くなることが多いので、漢方薬の桔梗湯を白湯に溶いたものをペットボトルに入れて持ち歩いています。細かく喉を潤すことで、風邪予防効果があると思います」(武田安代先生)
武田先生が白湯に溶かしている、ツムラの漢方薬「桔梗湯」。
【教えてくれたのは】 武田安代さん わかばクリニック院長。医療法人社団 健徳会 わかばクリニック 内科・皮膚科・美容皮膚科医。2020年にわかばクリニック院長に就任。長年の経験による豊富な知識、 確かな診断、技術に定評がある。日本美容皮膚科学会正会員、サーマクール認定医、抗加齢医学会専門医、日本皮膚科学会正会員。 「クリニック、仕事で力を入れていることは、ご予約からクリニック滞在中、アフターケアまで安心して通っていただくよう、カウンセリングでは主観的にならないよう傾聴し、個々の患者さまの希望に最もよい治療法を探して施術し、その期待に応えられるように努めています。趣味は、旅先の非日常空間で風景を眺めたり、人間ウォッチングをすることです」
寒気などの症状を感じたら、漢方薬の麻黄附子細辛湯を
「葛根湯」だけではなく、こんな漢方薬もおすすめだと教えてくれたのは皮膚科認定専門医の平田雅子さんだ。 「漢方薬の麻黄附子細辛湯を飲みます。早めに飲むことで、症状がひどくならずにすむことが多い気がします。長期の服用ではなく、寒気など風邪のひきはじめの症状を感じたら、熱いお湯に溶かして飲んでいます。漢方の服用については医師に相談のうえ、個人の体質に合うものにしてください」(平田雅子先生)
【教えてくれたのは】 平田雅子さん 皮膚科認定専門医、医学博士。日本医師会産業医。国際中医薬膳師。日本大学医学部卒業。東京医科大学付属病院勤務、同大学助手を退職後、女性専門医療に携わる。臨床の第一線に立ち、毎日500名以上の患者様の診療にあたる。2003年、医療法人社団 育生会 私のクリニック目白、開設。理事長兼院長。
※ここで紹介した内容がすべての方の体質に合うとは限りません。特に漢方薬については、医師、薬剤師に相談したうえで服用してください。 取材・原文/野々山 幸(TAPE)