川崎春花「ひとりで考えながら」 ハウスキャディ起用で初の“完全優勝”へ
◇国内女子◇CAT Ladies 2日目(17日)◇大箱根CC(神奈川県)◇6652yd(パー72)◇晴れ(観衆2718人) 【画像】こちらは寒そう 1打差の首位から出た川崎春花が8バーディ、1ボギー、この日のベストスコアに並ぶ「65」で回った。リードを3打に広げる通算11アンダーとし、ツアー通算5勝目に前進して最終日を迎える。 「ティショットはすごく良かった。(グリーンでは)ラインが読めていないところもあったけど、読めていたところはタッチも合って入ってくれた」とパットがおもしろいように入った。前半4番は6m、7番は5mを決めてバーディを奪った。多くの選手が硬いグリーンに苦しんだが、「タッチに集中してパッティングすることを心がけていた」。悪天候で中断もあった初日のパット数こそ「30」だったが、この日はフィールド1位の「24」だった。
今週は「ひとりで考えながらやってみようと思った」と、4月「パナソニックオープンレディース」以来のハウスキャディを起用した。ツアー初優勝をあげた2022年「日本女子プロ」では母校・大阪学院大高ゴルフ部の後輩に、2勝目の同年「マスターズGCレディース」は高校ゴルフ部の同級生にバッグを預けた。今季の2勝は、いずれもプロキャディを帯同してつかんだもの。ハウスキャディとの初優勝となれば、自信の深まりも変わりそうだ。 前日の初日終了後にはうれしい知らせが届いた。次週の今季海外メジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」(8月22日開幕/スコットランド・セントアンドリュース オールドコース)の出場資格が世界ランキングで繰り下がってきた。
初出場の前年大会は決勝ラウンドに進んだが、通過者では最下位となる通算17オーバー73位とメジャーの厳しさを味わった。「荷物とかの関係で一瞬だけ悩みましたが、気持ちは行きたかったので行きます。心の準備はしていたけど、いざとなったらワクワクした」と“聖地”でのプレーに心を踊らせた。初日から首位を守る自身初の“完全優勝”となれば、渡英に向けて何よりの弾みになる。(神奈川県箱根町/玉木充)