大阪府・吉村知事が定例会見7月22日(全文2)休業要請は持続可能なやり方ではない
休業要請は国の議論を待って検討するのか
NHK:あと1点だけ、すいません。休業要請についてなんですが、国のほうでは特措法の解釈変更も含めていろいろ議論がされていると思います。大阪は今、提示されているステージに応じた要請っていうのは、今急いでいじるというよりはしっかりと国の議論を待って今後検討していくっていう考えなのでしょうか。 吉村:そうです。黄色信号を今つけていますが、黄色信号でもステージのマル1、マル2と分けて、黄色信号のステージマル2のときに何をするかといえば、先ほど申し上げた、やっぱり夜の街といってもひとくくりにすべきじゃないと思っていまして、きちんと感染症対策を取って、あるいはその感染が出たときには協力しますって言ってるお店と、そうじゃないお店ってやっぱり区別しなきゃいけないと。そうじゃないお店、つまりこういったことを貼ってないお店については、もう休業要請をするということも黄色ステージのマル2に入ってきたら、これは実行いたしますので、それは当然検討に入るという形にはなるんだと思います。 ただ、ここは国も先行して非常に数が多い首都圏で一応国ともいろいろ議論をしているということも聞いていますので、それも当然頭に入れながら、ただ、国がこうだからこうというよりは、大阪府としてどうだっていう判断が非常に重要なので、そこのところの休業要請、特に感染症対策を取らないお店に対しての対策っていうのはしっかり考えていきたいと思います。
やっぱり感染症対策を取っていただきたい
まずはやっぱり感染症対策を取っていただきたいというのが一番強い思いです。そういった環境もできるだけ3密で唾液が飛び交う環境でわーわー大騒ぎしたり飲み食いしたりするというところで増えていますので、その環境をぜひ若者の皆さんに避けていただきたいと、これが一番強い思いです。強制はできないですけど、それが一番強い思いです。それが減ってくれば、僕はここの感染っていうのは減少傾向に入るというふうに思っていますし、それがまったく無視してどんどん広がるようであれば、やっぱり感染も広がってくるんじゃないかと、そういうふうに、今までの感染の分析を見ているとそういうふうに思います。 もちろんそれがどんどん20代を超えた範囲で今、徐々に広がりつつありますけど、それも1人1人、なんとか保健所のメンバーも頑張ってくれて、1人1人濃厚接触者はどうなっているか、クラスターはどうなっているかっていうのを見ながら、感染の尻尾を切っていっている状態ですけども、やっぱり夜の街でそういうふうにぐわっと、どんどん出てくると、感染の震源地が抑えられてないわけですから、どんだけ一生懸命やってもやっぱりそこは増えてくるという状況になると思うので、やっぱりそこが一番、僕は重要なんじゃないのかなというふうに思っています。 例えば前回のような全ての社会システムを1回停止させる、休業要請するっていうのを仮にもう1回やったとしても、結局じゃあ今で振り返ってみると、あれ5月にやって今この状態だからもう1回やるとなったら、結局1カ月足らずでまた同じ状況になってきてますので、もし今、全体に休業要請をかけて、いったん下がったとしても、今度じゃあ、また9月に同じように広がってきますから。前回、抑え込んだときの社会経済に与えるダメージとかっていうのを考えると、やはり緊急避難としてはあり得るとしても、休業要請っていうのは持続可能なやり方ではないことはもう明らかなので、なんとか社会を動かしながら1人1人が対策を取って、この感染っていうのがゼロにならないとしても、医療の範囲内、キャパの中で抑え込めるということをぜひ目指していきたいと。そのためにはやっぱり、先ほど申し上げた2点の、高齢者の皆さんで言ったら3点の協力をぜひお願いしたいというふうに思います。