大阪府・吉村知事が定例会見7月22日(全文2)休業要請は持続可能なやり方ではない
陽性者増に対する現状の認識は
NHK:NHKの青木です。先日、第2波の入り口だっていう表現をされていましたけども、現状の認識はどのような認識かっていうのをお聞きしたいのと、それから対策本部会議を前倒しにする予定があるか、2点教えてください。 吉村:現状としましては、この数だけ見れば、やはりこれはもう第2波に入ってきているんだろうというふうに思います。数の評価としては第2波に入ってきているというふうに思います。ただ、やっぱり第1波のときと明らかに違うという傾向があるのもまた事実なので、医療体制を逼迫というのをある意味では波の基準と捉えるのであれば、そういった意味では重症病床も含めて、ホテル、それから一般病床も含めて、第1波のときのような逼迫した状況になっていないのが事実だと思います。 だからといって安心してくださいという意味ではないんですが、客観的な事実としてはそういうことだと思います。だから第2波っていうのは医療体制、医療能力なんかも含めた上で第2波というのを総合的に捉えるのであれば、まだこれは第2波と評価するかっていうのは、ちょっと微妙なところがあると思いますが、ただ、客観的に感染者の数だけを見れば、やはりこれはもう第2波に入ってきているというふうに評価すべきなんだろうとふうに思っていますし、その前提で動いています。 本部会議につきましては来週実施をします。特にこの4連休中に、今日が120人前後出たからするだとか、あるいはあす以降もこれがまた増えてくるかも分かりませんが、数が増えたから実施するというところまでは今の時点では考えてはないです。ただ、あした以降の未来は誰も予測できませんから、今の時点ではそういうことです。今回の120人も、92名は超えてくるというのはある程度予測はしていましたので、想定の範囲内ではあります。
まだ増える可能性は十分ある
週明け以降の本部会議において、やはり医療体制と感染者の増加率を見たときにどういうふうになっていくのかということも含めて、やっぱり検討はしていきたいと思います。東京において300弱出ているっていう状況ですから、やはり大阪と比較しても、東京の人口は大阪の人口の約1.5倍です。1400万人。大阪府が約880万人。900万人ですから、通常で考えたら東京で300近く出ているんであれば、大阪でも200ぐらい出ても、これは構造上はやっぱりおかしくないとは思っていますし、前回の第1波のときも大阪で一番出たときは92名。東京が200、約倍でしたから。そういった意味では120から、これは推測としたら、やはりまだ増えてくる可能性は十分あると。 東京がこうだから大阪がこうなるというわけじゃないんですが、傾向として非常に似てる傾向にあるというような分析をしています。夜の街関連で広がってきて、若者中心に広がってきているというのは、これは確実に、傾向はほぼ、数字は違いますけど似ていますから。そういった意味では若者を中心とした数は広がってくる。ただ、これがこのまま継続したときに、医療体制はどうなのかということも踏まえた本部会議というのは来週開催したいとは思っています。