<新型コロナ>大阪府で新たに121人の感染 吉村知事「30代以下で約7割を占めている」
<新型コロナ>大阪府で新たに121人の感染 吉村知事「30代以下で約7割を占めている」
大阪府の吉村洋文知事は22日午後、大阪府庁で定例記者会見を開き、新たに121人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者数としては、過去最多になるという。新規陽性者121人の内訳や概要について、検査件数が1508件、陽性率が8%、年代は10代から30代で66%を占め、20代だけで約43%、夜の街関連がだいたい3割くらいを占めるとした。 【中継】大阪府・吉村知事が定例会見(2020年7月22日)
「高齢者の方、基礎疾患のある方にじわじわ広がっている」
吉村知事は「今の状況を第1波と比較しても1日の最高の陽性者数は92人でしたから、過去最高の陽性者の数になろうかと思います」と説明。今回の陽性者は若者が中心で無症状・軽症が多いという。 「第1波はすべての年代にまんべんなくでしたが、数の面でいうと、すでに1日の最高の陽性者数は増えている。さらに注意しなければならないのは高齢者の方、基礎疾患のある方にじわじわ広がっているので、それをなんとか防いでいかなければならない」と話した。
30代以下で約7割を占めている
また「これまでと変わらず、若者中心、30代以下の方で約7割を占めていますので、20代30代が中心になってくる。ですので、これまでの呼びかけ、若者を中心とした特に夜の街関連といわれているところで、今なお広がっているという状況かと思いますので、感染症対策をお願いしたい」と続けた。
「3密で唾液が飛び交う環境を避けてください」
あす23日からの4連休に向けては、すべての府民に「3密で唾液が飛び交う環境を避けてください」「感染防止宣言ステッカーのないお店の利用を自粛してください」「感染リスクの高い環境の施設を避けてください」と強く呼びかけた。
「数だけみれば第2波に入ってきてるんだろうと思います」
報道陣から今回の陽性者数への受け止めを問われると、「現状としましては、数だけみれば第2波に入ってきてるんだろうと思います。ただ第1波の時と違う傾向があるのも事実」と答えた。また、来週には府の新型コロナウイルス対策本部会議を開催する意向も示した。
外出自粛などの対策「社会全体の方向性として判断をしていきたい」
今後感染者数が増えてきた場合、外出自粛陽性などの対応を大阪府でとる考えはあるかという質問も出た。 吉村知事は「感染者数が増えてきて、それが大阪のコロナに対応している医療をひっ迫して医療崩壊につながる可能性が出てくるよという状況になった時には、そういった策も含めて考えていきたいとは思います。そうなると単に外出自粛をすれば実効性のある効果にはなってくるとは思います」と答えた。 しかし「ただ移動だけで感染リスクが高まるとは思っていないので、やっぱり外に出て、そこで何をするのかが非常に重要。先ほど申し上げた3点のことは避けてくださいとお願いをしているところです。外出自粛というのは、すべての人が出ないでくださいという、ウイルス対策という意味では重要な方法ではあると思いますけど、社会経済を営んでいる皆さんの活動からすると、ものすごく強烈な犠牲も伴うことになりますから、ここはやはり感染者の数プラス大阪における医療体制を考えた上で、社会全体の方向性として判断をしていきたいと思います」と述べていた。