中高年女性「ぼーっとする」「落ち込みやすい…」メンタルを回復させる休息の取り方【専門医が解説】
Q.ネガティブな感情を引きずってしまいます……
■A.気持ちが落ち込むと老化が進みやすくなります イライラや怒り、嫉妬、不安、心配……など、ついつい引きずってしまうネガティブな感情。こうした感情を長く抱えていると交感神経の働きが強くなり、白血球の中に存在する免疫細胞の一つ、顆粒球が増加します。その結果、大量の活性酸素が体内にばらまかれるため、正常な細胞が傷ついてしまうのです。 そうなると、自律神経を介して老化が進み、病気の発症リスクも急上昇します。 また、メンタルの不安定さによる自律神経の乱れは、腸の働きを低下させます。大腸の悪玉菌が増えると、腸内の毒素も増え、疲労感や肌荒れ、便秘などの原因にもなります。 腸は人体を病気から守る免疫器官として“第2の脳”のような役割を果たしているため、腸内環境の悪化は、脳にもストレスを与え、精神的にも不安定になってしまうのです。 そんな“負のスパイラル”を解消するには、ネガティブな感情を引きずることなく、早く忘れるに限ります。 些細なことで怒ったり、イライラしたりせず、常に気持ちに余裕を持って、頭の中で好きな曲のメロディを思い出すなどして、心を平静に保つよう努力しましょう。 ※本記事は『なんとなくだるい、疲れやすいを解消する!自律神経について小林弘幸先生に聞いてみた』(Gakken 刊)を一部引用して作成しています。
ハルメク365編集部