心身の健康サポートで、社員のエンゲージメントを高める ―カンロ株式会社の健康経営
◇心の健康も鑑みたコミュニケーション支援も
――メンタルヘルス施策にも力を入れられているようですね。 コロナ禍やその後に、メンタル不調者が増えているという話も聞かれたため、メンタルヘルス対策を実施しました。 2020年から本社や支店でテレワークを導入しましたが、現在も業務に応じて柔軟に勤務場所を選択できるようにし、メンタル不調にならないような環境整備を行っています。 また、セルフケアの研修や管理職向けのセミナーを開催し、部下の変化に気付き、声かけを行うなど不調者の発生予防や早期発見について学ぶ機会を設けました。 工場勤務の社員に対しては、リアルに交流できるイベントを開催しています。創業の地であり、ひかり工場のある山口県では、スポンサーをしているJリーグのクラブである”レノファ山口FC”の冠マッチを開催し、社員やその家族を招待するなど社員同士がつながれる機会を作っています。 また工場のある長野県松本市の「松本あめ市」に出展した際は、普段製造業務に専念している社員が直接お客様と接したことで貢献感を持て、モチベーション向上につながったという声が上がっていました。
◇広い視野で、多様な属性の社員それぞれにアプローチしていく
――最後に、これまでの取り組みの手応えや課題、今後の展望についてお聞かせください。 最近社員から「健康経営を掲げているのだから、こういう制度も導入してほしい」という声が上がるようになったのですが、そうしたフィードバックがあることで、健康経営が社員に浸透し、期待もされているのだと感じます。 私たちは、エンゲージメント向上の取り組みを広い視野で進めることで、社員の意識とモチベーションが高まり、健康にも好影響を与えると考えています。さまざまな職種の社員が働いている当社では、1つの施策で全員に効果を出すことは難しいですが、総合的なアプローチを続けていきたいです。
メディカルノート