たった100分で未知の惑星に 降り立ったようなスペクタクル空間に 浅間山を望む、長野・黒斑山ハイクへ
溶岩が堆積してできた、世にも美しい“プリン”の山
歴史に記されている浅間山最古の噴火は今から1300年以上も前のことだそう。その後も火山活動が繰り返されたことにより、浅間山は第一外輪山、第二外輪山から成る3重式火山に姿を変え、その特異な山体や地形は多くの人を魅了しつづけています。 樹林帯を抜けると、「トーミの頭」と呼ばれる絶景ポイントに到着。すると、噴火により流れ出た溶岩や火山礫が堆積し、プリンのような形をした美しい浅間山が目の前に現れました。なだらかな裾野に描かれた茶と緑のグラデーション、むき出しになった外輪山の地層のミルフィーユを目にすると、どこか違う世界に足を踏み入れたような不思議な感覚がします。 トーミの頭からさらに20分ほど歩くと、ついに黒斑山の山頂へ。山頂からも目の前に浅間山が鎮座しているので、ランチ休憩をするにはぴったりです。 景色をたっぷり堪能したら、サクッと下山できるのも手軽なこのコースならでは。ただし、下山時はつい気を抜いてしまい、重大なケガにつながることも多いので注意が必要。 ガイドの照井さんによると、すべりやすい砂利道を下るとき、とくに登山初心者は恐怖心から“へっぴり腰”になっている場合が多いと言います。すると重心が踵にかかってしまい、余計に滑って転びやすくなるそう。重心を中心に保ち、足裏全体に均等に荷重をかけて着地するように心がけましょう。
アークテリクスの人間工学に基づいた高機能&洗練ギアが導く快適ハイク
今回のツアーで着用したのは、アークテリクスのバックパックとウェア。人間工学に基づいて設計されたアークテリクスのアイテムはシンプルで機能的、それでいてデザインが洗練されているから、使っていて快適なだけでなく気分もアガるのが嬉しいところ。 ここからはそれぞれのアイテムについて、ライター平野が使用したインプレッションと合わせてご紹介します。
“ベスト”なバックパックは、収納力も背負い心地もベスト
バックパックは、アークテリクス独自素材の「ハドロン LCP(液晶ポリマー)」を採用した「エアリオス18」を使用。 置いたときにしっかり自立しますが、背負うととても軽く感じたのは500mlのペットボトルと同程度の重さ(567グラム)しかないから。それでいて写真のような岩場にも対応する優れた耐久性も持ち合わせています。 スマホや日焼け止め、お菓子など、行動中は細々したものを出し入れするシーンが多々あります。そのためすぐにアクセスできる収納があると便利なのですが、その点エアリオスは優秀でした。 トレイルランニングのようなベスト型のショルダーハーネスの左右には、ストレッチポケットとジップ付きスラッシュポケット計4つのポケットが備えられ、収納力が抜群なのです。また幅広かつソフトな素材感のショルダーハーネスのおかげで体と一体化しているような背負い心地で、肩への食い込みや負担はほとんど感じません。 さらにショルダーハーネスはパック内部のマジックテープで固定されていて、それを取り外すことで長さが調整できるシステムを採用。自分に合ったフィット感やポケットの位置をミリ単位で調整できるので、歩いているときにバックパックが振られることもなく、肩や腰に疲れを感じず背負うことができました。