【プレビュー】逆転優勝を手繰り寄せるためにも必要なのは勝利のみ。チームの集大成をぶつけて町田が鹿島撃破に挑む | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは12月8日に第38節が開催。県立カシマサッカースタジアムでは、鹿島アントラーズと逆転優勝を目指すFC町田ゼルビアが激突する。
今季のJ1リーグの終幕を告げる一戦だ。鹿島は勝てば4位フィニッシュの可能性を残す中、勝点66で3位につける町田は他会場の結果次第で逆転優勝を成し遂げる可能性がある試合となる。そういう意味でも激しい試合となることは間違いないだろう。 鹿島は来季に繋げるという面でも意味のある試合だ。中後雅喜監督がチームを率いるようになってから5試合で1失点と守備が安定。直近5試合は2勝3分と無敗が続いている。攻撃面でも川崎フロンターレ戦では3得点、セレッソ大阪戦では2得点と確かな力を見せつけており、シーズン終盤に来て攻守のバランスがマッチしてきた印象だ。来季は体制を含めてまだわからないところが多いが、まずはこの最終戦でしっかりと結果を残すことで次へと繋げていきたい。 対町田のデータを見ると、今季は2度対戦して一度も勝利を手にすることができていない。特に先制点を奪われてペースを握られる試合が多かったことを考えると、今節は立ち上がりから集中した戦いが求められるだろう。相手は勝てば優勝のチャンスがあるとあって序盤から積極的なサッカーを仕掛けてくるはず。そこで失点しないことが鍵を握りそうだ。植田直通を中心とした守備ラインがゼロの時間を続けることで主導権争いで上回っていきたい。 一方、町田は首位のヴィッセル神戸と勝ち点差「3」、2位のサンフレッチェ広島と勝ち点差「2」で最終節を迎える。逆転優勝の可能性はもちろん高いわけではないが、何が起こるかわからないのがフットボールの世界である。わずかな可能性を手繰り寄せるためにも、敵地での鹿島戦は勝利だけを目指し、今季のすべてをぶつける戦いとしたい。 今季の集大成を見せる最後の舞台とあって、この一戦で求められるのはいかに自分たちの戦いに誘い込むかだろう。ポゼッションで上回られようが、いい守備からいい攻撃を繰り出すことで自分たちの形を作っていくことが勝利への近道となる。注目したいのは藤尾翔太だ。今季、ここまで9得点はチーム最多。優勝のかかった一戦で重要なゴールを決められるか。 最終戦にはどんなドラマが待っているのか。注目の試合は8日14時キックオフだ。