中国代表 元マンチェスターU所属のMF選手を帰化へ「戦力を急速に向上させる」
北中米W杯アジア最終予選に臨んでいる中国代表がイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドにも所属したMFタヒト・チョン(25)の帰化を進めている。 キュラソー出身でオランダ国籍も持つチョンは曽祖父が中国・広東省の出身。オランダ1部フェイエノールトの下部組織に所属し、16歳でマンUに移籍した。U―21オランダ代表にも選出された実績があり、現在イングランド・チャンピオンシップ(2部)でDF橋岡大樹(25)と同じルートンに所属。主力として17試合に出場している。 中国メディア「捜狐」は「中国代表チームはチョンらを帰化候補選手とする可能性があることを明らかにした。600万ユーロ(約9億6000万円)相当のチョンはイングランドのルートンでプレーしている」と報じ、「こうした帰化選手の導入は代表の戦力を急速に向上させることができるが、将来的には地元の育成にも注意を払う必要がある」と指摘していた。 中国代表では来年3月のW杯アジア予選に向けて8人の帰化を計画し、ブラジル出身でJ1鹿島でもプレーしたMFセルジーニョ、コンゴ民主共和国出身のFWオスカルが帰化申請を進めており、オランダ2部ローダのMFライアン・レイテン(中国名=揚瑞安)も中国籍の取得に前向きと報じられている。 ブランコ・イバンコビッチ監督も帰化政策を支持している中、予選を勝ち抜き、W杯出場権を獲得できるだろうか。
東スポWEB