味の素グループ 初の媒体別の新製品発表会 試飲・試食で担当者の思い伝える
味の素、味の素AGF、J-オイルミルズの3社は6日、東京・日本橋兜町のKABEATで「食のワンダーランド」をテーマに秋季新製品発表会を開催。グループ各社の主な新製品を紹介しながら製品ごとの開発背景や特徴、担当者の想いなどを伝えた。 当日は経済紙や専門紙、翌日はインフルエンサーなどを対象とし、媒体別の異なる質問に答えながら会社や商品の理解を求めた。新製品が世界の食に由来しているため、日本や中国、韓国、ヨーロッパのワールドトラベルを意識した企画とし、客室乗務員や民族衣装をまといながら質問に答え、ブッフェスタイルの試飲・試食を勧めた。
アジア旅行(日本)では、味の素の「生オリーブオイル 瀬戸内レモン」を紹介。通常のマヨネーズと瀬戸内レモンを、手作りの機内食ボックスに入ったスティック野菜に付け試食。「コロナ以降、健康意識が高まり、野菜を摂りたいがいつもと同じマヨネーズでは、の声に応え、スペイン指定農園のエキストラバージンオリーブオイルに瀬戸内レモンを非加熱でブレンドした新製品」を紹介した。 飛行機の旅では、旅行中でも飲め、初のパッケージをリニューアルした睡眠サポートサプリメント「グリナ」(粉末とドリンクタイプ)を紹介。睡眠ケアに役立つグリシンとストレスケアに役立つGABAのアミノ酸を配合し、「睡眠サポート市場は睡眠ケアとストレスケアが一つになり、ライトユーザーが増え裾野が拡大している」と解説した。
アジア旅行(韓国)では、パッケージをリニューアルしたJ-オイルの「焙煎ごま香味油」を紹介。複数のごま油を焙煎し、強い焙煎香とコクを実現した新製品をスープに入れ、競合品との香りとコクの違いをアピール。 同じ韓国では、8月から全面リニューアルした韓国合わせ調味料「Cook Do KOREA!」において新品種「タッカルビ」「ヤンニョム」を加えた4品を説明。「韓国文化は高まっているが、韓国料理の調理は難しいなど生活者の声を独自技術で解析し、自分で作れ、おかずの一品になる調味料として開発」。パッケージも韓国カルチャーを表現し、24年度は4品で10億円の売上を目指すという。 ヨーロッパの旅では、味の素AGFは秋から新発売した「ブレンディ カフェラトリー」スティックの「濃厚ピスタチオホワイトショコララテ」「濃厚ストロベリーホワイトショコララテ」「濃厚メルティショコララテ」を試飲。「新規性とトレンド感、特別感を追求したスイーツシリーズとして発売した新製品は、社員がカフェや専門店に足を運んで開発した40~50のアイデアから生まれた商品だ」と説明。試飲では自宅で楽しめるようナッツやマシュマロなどのトッピングも提案した。 パリ五輪の開幕と同時に発売した「アミノバイタル モーメント」。実際にパリ五輪で選手の活躍を見たと言う担当者。瞬間的にパワーを爆発させ、最後まで粘る力を押し上げるサプリメントとして期待しているなど想いを語った。 新製品のパスタとスープが合わさった「スープデリ クリーミーカルボナーラ」の試飲を勧め、「コンビニではおにぎりとスープが定番だが、パスタに合わせることで主食に選ばれるスープとして広がりは無限大」と大きな可能性を指摘。「クノール 豆と野菜 オニオングラタン」は、「簡便性から気軽な小腹満たしスープへの広がりが出ている。豆と野菜が入っているのでレン・チンだけで栄養バランスよく手軽に一品追加できる」とした。 発表会を終えて伊藤英郎コンシューマービジネス部長とコミュニケーションデザイン部の担当者は、「発表会は、商品担当者と近い距離で試食・試飲してもらいながら、商品をよりよく知ってもらうために企画し、担当者の想いも伝えた。求める情報が異なるため別日にはインフルエンサー向けの発表会も実施。このような発表会は初めての企画だが、好評ならば来年も続けたい」と語った。