巣ごもり消費でチーズ市場に変化 コロナ禍が世界的な需給バランスに影響も
新型コロナウイルス感染症拡大で生まれた生活・行動様式の新常態(ニューノーマル)は、今期の国内チーズ市場に大きなインパクトを与えている。テレワークの定着による「巣ごもり消費」は、これまでのチーズ食シーンを変えた。外出自粛により業務用需要の苦戦が続く一方、家庭での調理・菓子作り需要は例年にない高まりを見せている。これまでの簡便・直食から、非直食ジャンルへのニーズが高まっているが、一方で今まで喫食機会の少なかったチーズを購入する動きが広がるなど、感染拡大の緊迫した状況が続く中でも新たな消費動向が生まれてきた。下期は最需要期に向けて各メーカー・輸入商社は安定供給を優先課題として事業を推進することに加え、既存品の再注力、新商品のオンラインを中心にしたコミュニケーションなどを展開。食べ方提案のステージも変化を迎え、今年は高水準で推移する需要の堅持と定着に照準を合わせた積極策が進みそうだ。
本文:7,861文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
日本食糧新聞社