HKSの車高調「HIPERMAX S/R」を箱根で試乗! 一般ユーザーも参加した「体感試乗会」でアフターサスペンションのイメージが変わった!
多くのチューニングメーカーが構成部品を外注する中、HKSはスプリング/ダンパー共に自社生産にこだわり、今ではHKSを代表とするアイテムのひとつへと成長しています。その最新作となるのが、今回紹介する「HIPERMAX S」と「HIPERMAX R」です。 そのスペックは、当然ながら各車両に合わせた最適な減衰特性/バネレートが採用されていますが、シリーズとしては「単筒式(安定した減衰力特性)、「倒立式(シッカリとした剛性感)」、「全長調整式(ストローク量確保)」、「Dual PVS(素早い減衰の立ち上がり)」、「WRニードル(ワイドレンジ減衰力調整:30段)」、「アドバンスドバンプラバー(急激な動きの変化を抑える」などの技術が採用されています。 ただ、読者の関心は「乗ってどうなのよ?」という部分かと思います。それは筆者(山本シンヤ)も同じです。実はこれまでの経験の中で、サードパーティーのサスペンションキットにはあまりいい思い出がありません(汗)。 なかには「これはすごい!!」という逸品もありましたが、それよりも「えっ、これはちょっと」という商品が多かったのを記憶しています。 それらの多くはサーキットのような特定のシーンでは優れているのですが、一般道では我慢の連続というモノばかりでした。 サーキット仕様ならば割り切ることができますが、カタログには「ストリートでは快適性も損なわず」などと記載しており「言っていることと全然違うよ」と厳しい評価をせざるを得ませんでした。 さらに、ステアリングを切り始めた時の応答性や、コーナリングの一連の流れなど、数値に表れにくい「乗り味」の部分は、むしろノーマルの良さを完全に消してしまっているモノも中にはあります。 そんなことから、今回編集部からの試乗依頼を断ろうとも考えましたが、話を聞くと一般ユーザー向けに体感試乗を行っていると聞き、興味が湧きました。 要するに「買う前に試す→ダメだったら買わない→失敗をしない」というわけです。逆を言えば試乗会を行うということは「HKSの自信の表れ」とも言えるでしょう。