「ピッティ」取材24時 新境地「マリーン セル」から“白Tパーフェクト兄さん”まで
「ブジガヒル」
ケリング(KERING)がサポートする、若手デザイナーとサステナビリティに焦点を当てた企画“エス・スタイル”が1年ぶりの復活。これまでも実は有望な若手デザイナーが多く参加しており、今シーズンはウガンダ発の「ブジガヒル(BUZIGAHILL)」に注目です。同ブランドは「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」で経験を積んだボビー・コラド(BOBBY KOLADE)=デザイナーが立ち上げました。個性的なブランド名は、地元カンパラ地区に由来しています。
コラド=デザイナーは大量に輸入されるウガンダの古着問題に着目し、古着を原材料にアップサイクルし、新たにデザインしたコレクションを披露しました。現在もウガンダに生産拠点を構え、現在は15人のスタッフで運営し、今後は「スタッフをさらに増やして雇用を生み出したい」と情熱的です。“エス・スタイル”では、ケリングが提供した素材でハットやステンカラーコートなどを制作しました。ブランドとしてはまだまだ荒削りではあるものの、社会問題と向き合う姿勢は好印象で、アウトプットも決して重苦しくなく楽しい仕上がり。高島屋とタッグを組んだクラウドファンディングを6月30日まで受け付けており、「ブジガヒル」のアイテムを手に入れることができます。